,

目録 A
A 美食学(ガストロノミー)・美食文学
(庫:文庫) (単位:円)
番号 書名 編・著者名 出版社 刊行年 価格 程度・定価 摘要
A−1 古代ローマの饗宴 E・S・P・リコッティ 平凡社 92 9,800
A・6,000
* 第5回ピーコ・デッラ・ミランドラ賞受賞。 かの「サチュリコン」の夕べへようこそ 
A−2 美食の文化史 J・F・ルヴェル 筑摩書房 89.初 4,800 A・2,880
* ヨーロッパのおける味覚の変遷「美味の感覚の歴史を、文学的な観点からとりあげることは、とりわけ正しい方法といえよう。 言葉による昇華が饗宴の構成要素の一つであり、ボードレールが『(ベルギーには)レストランがない。ひとり慰めるには料理の本を読むこと。』と書いたように、言葉が饗宴の代理になることだってある。
 性と同じように、食物もまた想像力とは切り離せない。」(『序章』より)  哲学・思想史・政治学・文学にわたる幅広い著作を持つ評論家が、古代ギリシャから、天才カレームの黄金期を経て現代に至るまで、人々の美味へのあくなき挑戦の歴史を、文学・料理書・食通の回想録等のテクストを駆使してイメージ豊かに描く絢爛たる美食の絵巻。(本書カバーコピーより) 

A−3 シーザーの晩餐 塚田孝雄 時事通信社 91 3,500 A・3,000
 歴山大王の深酒・シーザーと蒲焼等古代飲食万崋鏡   ギリシャ・ローマの古典に基づいて、当時の人気食品や調理法を探り、食生活、市場の情景、帝王の贅沢三昧の饗宴を再現する。 庶民の食事、名コック、大食漢・大酒豪に関わる逸話も盛りだくさんの飲食譚。 
A−4 デュマの大料理辞典 A・デュマ 岩波書店 93 38,000 A・22,000
* 本書翻訳の底本は、故辻静雄氏蔵書初版本(1873)に基づく貴重資料
A−5 中世の饗宴 M・P・コズマン 原書房 89 3,700 A・2,000
* ヨーロッパ中世と食の文化(食品の買い出しから調理・宴会の趣向までを具体的に描く)
A−6 美食のフランス J・R・ピット 白水社 1996 3,800 A・2,900
* フランスにおける美食の歴史を地理学的視点から論じる美味しい学術基本図書 
A−7 フランス食卓史 R・オリヴェ 人文書院 88・初 3,700 A・1,900
* レイモン・オリヴェの代表的著作で、例の懐石風西洋料理についても論じている
A−8 ロッシーニと料理 水谷彰良 透土社 93・初 9,800 A・2,800
* オペラを作曲した美食家の生涯・逸話・音楽・書簡・料理
A−9 旅人たちの食卓 P・ジレ 平凡社 89・初 3,500 A・2,980
* 近世ヨーロッパ美食紀行  1986年度アカデミー・フランセーズ歴史部門銀賞・同年度第4回 ルレー・グルマン文学賞受賞
A−10 フランス料理と美食文学 P・ジレ 平凡社 90・初 3,500 A・2,890
* 美食と文学の薀蓄を傾けて十四世紀以降の料理書の世界を展開する
A−11 食卓の歴史 S・メネル 中央公論社 89・初 9,800 A・2,800
* フランスの美食・イギリスの粗食−食と嗜好の刺激的文化論ー
A−12 悪食大全 ロミ 作品社 95・初 3,700
A・3,800
* 狂気の美食史・悪食百科全書
A−13 食悦奇譚 塚田孝雄 時事通信社 99・初 2,900 A・3000

* 東西味の五千年・食と知の悦楽の人類史
A−14 美食の社会史 北山晴一 朝日新聞社 1991 1,600 A・1,350
* 19世紀パリの原風景・美食・大食を通じて見る消費文明の実態
A−15 プルーストの食卓 アンヌ・ボレル 宝島社 93・初 6,000 A・7,800
* 「失われた時を求めて」の味わい・レシピ:アラン・サンドラス・大型豪華本
A−16 フロイトの料理読本 J・ヒルマン他 青土社 91・初 1,900 A・2,200
* フロイト理論の核心=口唇性愛とは食のエロティシズムではなかったか?
A−17 食道楽(復刻版)・4冊揃  村井弦斎 報知社出版部 1903 8,000 A・各冊80銭
* 趣深い挿絵多数の増補注釈総ルビ付きの完全復刻版。有名な大隈伯爵邸台所図・花壇室内食卓真景図も付く
* 添付解説編:「食道楽」用語解説・弦斎年譜・娘米子の 「父弦斎の想出」等登載
A−18 美味求真・3冊揃 木下謙次郎 五月書房 73 9,000 A・10,000 ・布装
* 知る人ぞ知る天下に名高い味と調理の奥義書。調理の真髄を究明して原理を捉え、料理と食膳の実際に応用し、料理を一つの芸術として研究したもので、一般の料理書と異なり真の味と包丁の技術を教える。(第二巻帯より)第一巻美味の真・人類と食的関係・料理の通則・各国料理の概観・栄養学研究・善食類・悪食類・魚類編  第二巻概説編・鳥類編・菓物編・穀類編  第三巻魚類編・蔬菜編・製食編・雑編に分かれる。
* 食書収集家にとっては重要な基本書のひとつ。 漢字も多く、文章も威風堂々。世代の違う読者には事典が必要な漢字だが、そこは料理や食物のこと。案外すらすら読め、戦前の教養人の味覚や食物観に新鮮な驚きを発見でき興味深い。(朝日新聞)  食書愛好家がとりあえず備置すべき基本書のひとつ。
A−19 ブルゴーニュの食卓から M・F・K・フィシャー 晶文社 95・初 1,000 C・2,500 朱線少
* 食はブルゴーニュに在り。当代随一の食エッセイストの本格的紹介
A−20 食生活史『ジェイン・エア』 宇田和子 開文社出版 97・初 2,900 A・1,300
* 食べ物を通してジェインの半生を辿った労作
A−21 エリゼ宮の食卓 西川恵 新潮社 96・初 2,800 B・1,600
* 食卓にこそ政治の極致があるーフランス大統領官邸の華麗なる饗宴の数々* 在仏7年の著者が関係者に綿密な取材を重ね食卓外交のすべてを明らかにする 外交官・政界人からワイン通まで必読の一冊!
A−22 食物連鎖 G・ニコルソン 早川書房 1995 1,600 B・1,700
* 禁断の美食は350年の歴史を誇るわがロンドンの会員制倶楽部にて!
A−23 空腹の王子 山口文憲 主婦の友社 92・初 1,800 A・1,300
* あの何度読んでも楽しい『香港旅の雑学ノート』(欝のときにはこの本を読んで笑うが一番)  の作者の書いた清く正しいTOKYO外食物語
A−24 酒道楽(上・下2巻揃) 村井弦斎 新人物往来社 77・初 6,000 B・2,400
x * 弦斎の道楽シリーズ第2弾。娘米子の編による酒の古典的名著
A−25 美味}讃 海老沢泰久 文藝春秋 1992 1,900 C・1,400
* その男、辻静雄の半生をえがく伝記小説
A−26 フランス料理の歴史 G・ブロン夫妻 三洋出版貿易(株) 82・初 7,200 B・3,800
* フランスのガストロノミーを先史時代から説き起こしてその栄光の軌跡を詳述
A−27 中世の食卓から 石井美樹子 筑摩書房 91・初 2,000 A・1,700
* 歴史を変えた一皿のうなぎ、卵にさよならする日のドンチャン騒ぎ。食卓−欲望と体面の交錯する場所から  中世ヨーロッパの文化を覗くエッセイ。
A−28 12皿の特別料理 清水義範 角川書店 97・初 1,800 A・1,442
* つくって、食べて、読んで美味しい料理小説集!  12の料理にひめられた思い出。 あなたにはそんな  一品料理、いくつありますか?
A−29 食卓の賢人たち アテナオイス 岩波文庫 1992 1,500 A・770
* 舞台は2世紀頃のローマ。次々と出される料理を楽しみながら、その材料や料理法や食器や食べ方等々について、宴に招かれた客たちが競って薀蓄を披露する。知ったところでたいして役に立つとも思えぬ話も少なからずあるが、しかし無類に面白い。 この奇書の著者については、その名アテナイオス以外、ほとんど何もわかっていない
A−30 村上龍料理小説集 村上龍 集英社 88・第4刷 900 A・980
* 悦楽の料理人村上龍のオシャレな小説集。 ウィーン・リオ・パリ・ニューヨーク・バルセロナ・ローマ等世界の珍品・絶品の料理が生むイメージの囁き−。 舌の恍惚が呼び覚ます鮮やかな生の断章三十二編。
A−31 美味}讃(上・下) B・サヴァラン 岩波書店 97・第35刷 1,700 A・1,000
* 食書の基本書中の基本書。全ての食書は、ここから発する。ブリアーサヴァランが、そのあらゆる学殖薀蓄を傾けて、人間の幸福のために厨房の芸術について語ったのが、この不朽の名著『美味}讃』なのである。もちろんこの本は、「ロッパ食談」の中の『食書ノートU』にも詳しく紹介されている。たしかにロッパのいうように後半の「ヴァリェテ」に入ると、食物の具体的な話が多いので、読んでいて興奮する。鮪のオムレツ、肉汁入り玉子焼
A-32 美味礼讃(上・下) B・サヴァラン 岩波書店 83・初 2,500 A・2,900
* 岩波クラシックス版(ハードカバー)
A-32-2
シャーロック・ホームズ家の料理読本 F・クラドック 晶文社 00・第12刷 4,800
A・3,300
* 霧のロンドンはベーカー街21番地。名探偵シャーロック・ホームズとその助手ワトソン博士の食卓のテーブルにあなたをご招待します。ホームズ家の名料理人ハドスン夫人手ずからの家庭料理をあなたも楽しみませんか。ベーカー街風牡蠣のスープ、ホームズ様直伝の鱒の水煮、とびきりのスロー・ジン・・・・・。ヴィクトリア時代の伝統的なイギリス料理237種類のつくりかた、その秘訣を全てご紹介します。(表紙裏コピーより)
A−33 書物の王国14「美食」 幸田露伴ほか 国書刊行会 98・初 2,700 A・2,200
* 美食文学のアンソロジーを編め、といわれて、「よござんす、やりましょう」と答えて、南条竹則氏が古今東西の「美味しい話」18編を苦心の上集めたのが、本書である。 ロースト・ピッグの起源を説いたラムの有名な「焼豚の説」、読む人皆実在の京の料亭と思い込んだほど巧みに描き上げた青木正児の「陶然亭」、思わず笑えてくるドーデの「ミートパイ」、ゴーゴリの臭気芬々たる「むかし気質の地主」・岡本かの子の「食魔」等々知名なあるいは珍しい18編の食にまつわる名作の集大成。なかでも幸田露伴の「珍饌会」はお勧めするに足る楽しい読み物 。
A−34 蕎麦ときしめん 清水義範 講談社 89 1,200 A・1,240
この本は、食書とはいえないかもしれない。 でも、蕎麦ときしめんに仮託して名古屋人というものを、嫌がるのもかまわず徹底的にあぶり出したその面白さ抜群ですので、あえてここに載せました。
A−35 最後の晩餐 開高健 文藝春秋 98・第13刷 900 A・486
* 王者の食卓からどん底の竈、はては人肉嗜食まで、食の諸相、その愉悦、その深淵を余すところなく描きつくした諸氏待望の書、この1冊!(解説・辻静雄より)
A−36 酒仙 南条竹則 新潮社 93・初 1,000 B・1,300
* それが酒仙の道ならば、酔って酔って酔いまくれ! 古今東西の美酒珍味に舌鼓、酒呑み必読の「教養」小説!  第5回日本ファンタジーノベル大賞受賞作
A−37 パンプルムース氏のおすすめ料理 M・ボンド 東京創元社 02・第7版 400 A・600
* 権威あるグルメ・ガイドブックの覆面調査員パンプルムース氏は、元パリ警視庁刑事。味にうるさい愛犬ポムフリットは、老犬ホーム送り寸前で彼に引き取られた元警察犬。とあるホテル・レストランの味のチェックに来た珍コンビに出された期待の皿には、なんと首が! 生命を、おまけに貞操まで狙われながらも、パ氏が怪事件に挑む。 「くまのパディントン」の作者による超傑作ミステリ。(本書の紹介文より)
A−38 美味礼賛 B・サヴァラン 白水社
63・初
4,800 A・1,200
* 食書の基本書。1952年の初版(創元社版)発行の10年後に白水社から新たに発行された改訳新版。訳者によれば、創元社版はガルニエ版を底本にしたが、今回は一番確かなアダン版を底本とするとともに、全体にわたって改訳をしたとのこと。 また、 創元社版では末尾の補遺にまとめてあった註を本文に組み込むとともに中身を増やし、詳細かつ具体的に説明している。(例、註30 128ローマ人の饗宴) ただ、残念なことに本書発行の段階では、「鞍をおき手綱をつけられた牡蠣」(ヴァリエテ11−ブレッスの飼養若鶏)の意味は解明されていない。 
A-39 食べるフランス史 j−p・アロン 人文書院 85・初 4,800 A・2,600
* 革命後貴族階級に変わって新たな主権者になったブルジョワ階級は、過去から奪う取ったあらゆる特権のうちでも特に”食べること”に重きを置き、自らの野望と力を食卓という唯一のものに結晶させる。アロンは、権力者と庶民・豪奢と貧窮・喜びと苦痛とが絶えず交互に反射鏡を通して映し出されるといった巧みな構成によって、大革命から第三共和制にいたるまでのフランス社会の主要な動きを明確に描き出している。 あたかも実際に目の当たりにしたことを語るような生き生きとした筆致には文学者としての才能が遺憾なく発揮されている。
A-40 <食>で読むイギリス小説 安達まみ他 ミネルヴァ書房 04・初 3,900 A・3,200
*衣・食・住で読むイギリス小説シリーズの第2巻。「食への歴史的視線」「作品に見る料理と食卓」「食と生き方の探求」に分けて、イギリスの食の愉しみ・小説の愉しみを探る。ジェイン・オースティン、ブロンテ姉妹、チャールズ・ディケンズ、「不思議の国のアリス」で知られるルイス・キャロル等々の作品における食の愉しみと食の欲が扱われているあたりが、特に楽しい。
A−41 巨食症の明けない夜明け 松本侑子 集英社 88・第4刷 1,500 A・880
*真夜中にカイワレと対話する主人公の孤独にうなった。深夜スーパーやデパートの食料品売り場の描写もいい、喰ったものを吐き出す水洗トイレで汚物がうずをまいて消えてゆくのを、じっとみている女子大生。私など、若い学生が都会のマンションでひとりぐらししているその内側を覗きたい思いはかねてからもっていたが、この小説はおそろしいほど克明にその孤独と闇をさしだしてみせている。(水上勉ー第11回すばる文学賞選評より)           ・すばる文学賞受賞作
A−42 満漢全席 南条竹則 集英社 95・初 1,500 A・1,300
*奇怪なる中華丼から幻の宮廷料理(満漢全席)まで、第5回日本ファンタジーノベル作家が描く傑作中華料理小説。    麺なしでは生きられないメンクイの丘君が、美女にゆかりの麺の霊に取り憑かれる「麺妖」、豚足の食べっぷりを白髯の老人に見込まれたなんでふ氏が遭遇する奇妙な世界「猪脚精」、他に「華夏第一楼」「老酒の瓶」「餃子地獄」「画中餅」など、いずれも現実と幻想の世界があやしく交錯する、食通と呑んべえ必読の中華料理小説。(帯より)  
A−43 料理人 エマ・ホリー 光文社 2002 1,900 A・829
*アメリカ東海岸にあるレストラン「コーツ・イン」の女支配人アビゲイル・コーツは、シェフも兼ねて奮闘してきたが、このところ経営はあまり思わしくなかった。そこで、新しいシェフを募集すると、ストーム・デュプレと名乗る青年が現れ、自分は”秘密の武器”を持っているという。 男の作った料理を試食したアビゲイルは、たちまちセクシーな気分に陥ってしまう。 料理はまるで媚薬だった。新シェフによる新メニューを出し始めてから一週間、レストランは大繁盛したのだが、ストームの真の目的とは?(本書カバーより)
A−44 クッキング・ママの超推理 D・デヴィドソン 集英社 02・初 800 A・762
*イギリスから移築された本物の城で開催される「エリザベス朝の祝宴」。 そのケータリングを依頼されてゴルディは大張り切り。ところが初日の朝、家の窓ガラスが何者かに銃で撃たれる始末。 夫のトムは逃亡犯を追って家にいない。 警察官が駆けつけてくれ、やっと城に向かったものの、今度は死体を発見する。 しかも、その顔には見覚えがあった・・・・・・・。大好評! レシピ付き料理ミステリー第10弾!!  デビュー作「クッキング・ママは名探偵」は素人探偵ゴルディの活躍、随所に盛り込まれた料理のレシピで大好評を博した。(本書カバーより)
A−45 魚河岸ものがたり 森田誠吾 新潮社 88・初 500 A・360
*心ならずも魚河岸の町に身をひそめた青年と、まちの人々との人間模様を情感こまやかに描き出した長編小説。 第九十四回直木賞受賞作。
A−46 料理人 H・クレッシング 早川書房 99・第14刷 800 A・600
*平和な田舎町コブに、自転車に乗ってどこからともなく現れた料理人コンラッド。町の半分を所有するヒル家にコックとして雇われた彼は、舌もとろけるような料理を次々と作り出した。 しかし、やがて奇妙なことが起きた。 コンラッドの素晴らしい料理を食べ続けるうちに、肥満していた者は痩せはじめ、痩せていた者は太りはじめたのだ・・・・・。 悪魔的な名コックが巻き起こす奇想天外な大騒動を描くブラック・ユーモアの会心作。(本書カバーコピーより)
A−47 ゆで卵 辺見庸 角川書店 98・初 500 A・476
*地下鉄サリン事件の現場に居合わせた著者の実体験に基づく問答無用の話題作、ゆで卵。ほか、くずきり、するめ、ホヤプリン、ゲンゴロウ、コンソメ、ハンバーガー・・・・食物からはじまる男と女の、そぞろ哀しく、妖しい出逢いとエロスを描いた傑作小説21編を収録。著者による自作解説つき。(本書カバーコピーより)
A−48 美食倶楽部 林真理子 文春文庫 89・初 500 A・360
*膨大な金と時間を遣い食べ歩くグルメ女性の極楽人生を描く表題作はじめ力作三編。(本書解説より)
A−49 食卓の文学史 秋元潔 葦書房 94・初 2,500 A・3,605
*本書は、「長崎新聞」に二年余にわたり連載されたコラム、第一次「おいしい詩抄」、第二次「食卓の文学史」のうちの、二次分「食卓の文学史」二一七回分をまとめたものです。食と文化にうんちくを傾けできるだけ無益な内容のものにしたかったのですが、新聞連載の作法にしたがったため社会的有用性をおびた実利的な内容に傾いています。新聞連載は、一回が、作品引用文を除き、「食文化」+「作品解説」+「長崎を中心とした史的考察」の三要件と時局批判を付け加えたので、よくいえばなかみがこく、わるくいえば散漫で、おもたいかんじがします。(本書あとがきより)  舌で読む217の文学!
A−50 食いしん坊1.2.3.続1・続2・続3 小島政二郎 文春・文化出版局 60 12,000 3,250円 6冊揃
思えば美濃忠を知ったのも、あるいは松阪の和田金の牛肉のあみやきや、池の端鳥栄のしゃものスープ煮のおいしさにめぐりあえたのも、みんな『食いしん坊』のおかげだった。 何しろ昭和二十九年以来だから、もともと自分がはなから知っていたように思いこんでいるだけの話だ。 もちろん『食いしん坊』は食べ物話が中心であるが、泉鏡花や久米正雄、菊池寛、芥川龍之介、久保田万太郎といった数々のなつかしい文人の生彩ある話題、あるいは北大路魯山人といった料理の名人の興味ある挿話、そして菓子職人から噺家の名人上手の話など、興至れば大正の市井の美に及び、路地裏の情味を訴えて尽きるところがない。「あまカラ」誌連載がついに全六巻に至ったゆえんである。  現在の食に関する情報のはなやかさや味覚随筆の流行は、私にはこの『食いしん坊』という名随筆に源があるように思えてならない。 大げさにいえば、世間の人が食味に関して自由に云々するようになったきっかけを作ったのがこの本だったといえるのではないか。 それが一種の勝手な思い込みにしろ、すくなくとも私の食にまつわる関心と自覚は、まぎれもなく『食いしん坊』に由来しているからだろう。 『食いしん坊1』は「あまカラ」に昭和二十六年八月号から二十九年九月号まで掲載され、昭和二十九年九月文芸春秋から刊行、のち昭和四十七年九月文化出版局から全六巻の第一冊として出版された。 その折、著者の序文と巻末索引を加えた。 (朝日文庫「食いしん坊1」の大河内正璽による巻末解説より) *今回提供の6冊は、1・2・3が文藝春秋発行、続1・続2・続3が文化出版局発行のものである。
A−51 美味礼讃 B・サヴァラン 東京創元社 56・再 9,800 A.・850
* 食書の基本書中の基本書。 ロシア文学が皆ゴーゴリの「外套」の中から生まれたように、全ての食書はこの本から流れ出てきたといってもよい。 ブリア・サヴァランは単なる食通でもなければ単なる学者でもない。 高い教養の人という称があたるのではあるまいか。流麗にして機知に富む文章の主は学者と呼ぶにはあまりに洒脱であり、詩を作り歌を歌い楽器を奏でるにいたっては更に芸術家であり風雅の士である。 しかも美味が人間の精神的肉体的生活に及ぼす諸般の影響についての深き洞察を読むと、真に彼は哲学者であり又モラリストである。 目次で見ると何やら物々しい生理学の教科書みたいに想像される章節の中にも常に面白い逸話が点綴しているところは、全くモンテーニュ流の随想である。 彼は自ら手を下して包丁も振るったが、生来すこぶる素朴の人であって、その旺盛な食欲はすこぶる質素な食事にも満足した。 「濡れ紙みたいにいたみやすい胃の腑をもった」いわゆる美食家は、彼にとってはむしろ異端の徒であった。(「初版あとがき」より) 
A−52 亡命ロシア料理 ワイリ&ゲニス 未知谷 96初 4,800 A・2,060
「亡命ロシア料理」とは、ソ連から亡命してアメリカにやってきたロシア人の文芸批評家が、アメリカの不味いジャンクフードを罵倒しながら、故郷の味を懐かしみ、本物のロシア料理の作り方を読者に伝授すると同時に、ロシアとアメリカの両者を視野に入れた文明批評を行った本である。 ワイリとゲニスの二人は、あくまでも軽やかなフットワークで、学識は深くとも決して気詰まりな重苦しさに陥ることなく、料理を肴にして楽しくピリッとしたエッセイを書き続ける(日本のもので、これと似た趣の文学的料理エッセイとしては、花田清輝の『アヴァンギャルド芸術』に収められた『鏡の国の風景』くらいしか思い出せない)。(「訳者あとがき」より) いや、本当に面白かった。日本語表現にはない機知に富んだ文章が楽しい。 本書はエッセイですが、単なる随筆の域を超えた美食文学として、あえてこの欄に入れました。 モノクロ写真のついた若鶏のサラダ都会風・ボルシチ・白いビーフストロガノフ・ペルメニのレシピも興味深い。 
A−53 天皇の料理番 杉森久英 集英社文庫 82 900 A・580
"日露戦争のさ中、福井県から信玄袋ひとつを持って、東京へ出てきた少年がいた。好きで好きでたまらない料理作りに生涯こめて突進し、努力と経験によって得た知識と知恵で、ついには""天皇のコック長""として、日本料理界の最高権威となった人物の、波瀾万丈の一生を克明にたどる傑作長編。(カバー解説・小松伸六)  *宮内省大膳寮の主・秋沢篤蔵(司厨長 秋山徳蔵のこと)が指揮した主要な宴会メニューも紹介されている。<第一次世界大戦青島攻略軍司令長官慰労午餐・英国駐支那派遣軍司令官招待午餐・大正天皇御即位御大典大饗賜宴・英国皇太子歓迎晩餐・満州国皇帝歓迎晩餐・鳩山内閣賜宴>"
A−54 シェイクスピア食べものがたり 今川香代子 近代文芸社 1999 3,600 A・1800
「シェイクスピアは食の面でもなかなか面白く、すっかり虜になり、エリザベス朝の食文化を訪ねてロンドンのみならず、シェイクスピアの生家、サフラン、ウォルデン、グレート・ヤーマスへも足を運びました。 あちこち資料を集め、なんとか当時の食の風景を浮き彫りに出来たのではないかと思います。」(「おわりに」より)  ロミオとジュリエット・ハムレット・アントニーとクレオパトラ等シェイクスピアの代表作13編に現れる料理・食物・飲み物につき表出場面を示しつつ興味深く解説。
A−55 美食の歴史 アントニー・ローリー 創元社 97第2刷 1800 A・1400
美食文化の歴史を、新鮮で豊富な香辛料や新食材の流入、料理書の普及、イタリアの範をうけつぐフランスの範、調理設備の充実と給仕長の役割の高度化、食卓の厳密な秩序、ブルジョワの家庭料理などをめぐって説き、バターの勝利やフォークの普及などの興味深いエピソードも織り交ぜつつ語った本書をたどってゆく読者は、ヨーロッパ全体にまたがる巨大な弧をなす食の歴史地理が、フランス、しかもその首都パリに焦点を定めてゆく様を、まざまざと実感できよう。(日本語監修者序文より)  本書は、フランスのガリマール社と提携・世界21ヵ国で共同出版された「知の再発見」双書ー「絵で読む世界文化史」のうちの一冊である。 B6判変形・186ページ(うちカラー128ページ)のカラー美本で、フランス・イタリア・イギリス等の食卓・料理・厨房・市場等々食に関するあらゆる場面を貴重な絵画・挿絵を豊富に交えつつ詳しく紹介。 一読、忽ち楽しくなる一冊です!
A−56 最後の晩餐 開高健 文藝春秋 79第2刷 1900 A・1700
「かって反共テロのさなか、魯迅は『魏晋の気風および文章と薬および酒の関係』という長い題の講演をしている。 食談で魯迅は古代を語りつつ自分の生きている時代を痛罵したのだった。(中略)この魯迅の講演、そして毛沢東治下の老舎の食談、さらに人口爆発、食糧危機、工業汚染、異常気象と、たてつづけに聞かされる常日頃からの朦朧とした恐怖の群れ。 それらを総和した感覚から、題を『最後の晩餐』とつけてしまう。 食談を軽蔑する知的偽善者に一矢報いる為に碩学サミュル・ジョンソン博士の『腹のことを考えない人は頭のことも考えない』という絶好の一行を掲げる。 ソシテ、ヤワラ、ウヤムヤを説き起こしにかかるのである。 喝。」(「著者より」より)  内容的には、どん底での食欲・女帝を食うか女帝に食われるか・華夏、人あれば食あり・スパイは食いしん坊・日本の作家たちの食欲・芭蕉の食欲・王様の食事・一匹のサケ・大震災来たりなば<非常時の味覚>・最後の晩餐等々王者の食卓からどん底の竈、はては人肉嗜食まで、食の諸相、その愉悦、その深遠を余すところなく描きつくす! 
A−57 バベットの晩餐会 I・ディーネセン ちくま文庫 92・初 1,500 A・600
女中バベットは富くじで当てた1万フランをはたいて、祝宴に海亀のスープやブリニのデミドフ風など本格的なフランス料理を準備する。 その料理は正に芸術だった。 寓話的な語り口で、"美"こそ最高とする芸術観・人生観を表現し、不思議な雰囲気の「バベットの晩餐会」(1987年度アカデミー外国映画賞受賞)の原作。
A−58 食道楽(村井米子編訳版) 村井弦斎 新人物往来社 76初 2,800 A・1,200
本書は、読みやすい料理と食生活の小事典として、明治以来広く読まれてきた。 既に古典としてその評価は高い。
 著者弦斎の娘米子の編訳により現代語化して贈る家庭料理小説の決定版。
A−59 中国酒食春秋 尾崎秀樹 講談社 00初 2,300 A・1,800
孔子の食卓、水滸伝の酒。 中国文人の愛した酒と食。 大衆文学研究の第一人者が、長年の中国訪問と読書の成果を、思いをこめて綴った美味しい話。 「さあ、飲んだら歌おう」と詠んだ曹操、素朴な食を勧めた大男の孔子、365日飲んだ酒仙李白、角煮を創った蘇東坡、点心が豊富な小説「紅楼夢」・・・・・・・古典はオイシイ。
A−60 白秋の食卓 原達郎  (株)財界九州 93 4,800 A・2,800
白秋と料理、酒にまつわる話を随筆風にまとめてみたい、そこに新しい白秋像の発見があるかもしれない、そう念じつつもちょっと肩の力を抜いて、白秋のテーブルに一緒に坐った気持ちで書いたのがこの「白秋の食卓」です。 お読みいただいた方に、温かい料理の湯気の向うに白秋の揺れる笑顔を少しでも感じていただけたら、本当にうれしく思います。(「あとがき」より) 獄中差し入れの西洋料理、求婚のハヤシライス、ときめきのサンドイッチに淋しき握り飯、等々メニューは盛りだくさん。 白秋の知られざる食生活と精神生活。  そこに詩人の裸の人間像が浮かび上がってまいります。(財界九州社社長 山口真志郎) *白秋余話・続九州文学散歩・柳川併収。 
A−61 ディケンズとディナーを C・ディケンズ (有)モーリス 87初 4,800 A・3,200
この本を書いたセドリック・ディケンズはチャールズ・ディケンズの曾孫であり、ロンドン塔近くでディケンズ・インを経営しています。 彼は曽祖父のチャールズ・ディケンズ同様に、料理や飲み物への強い関心を持っています。 チャールズの血が確実に曾孫に受け継がれているせいでしょう。 この本では、イギリスの19世紀以来の身近な料理が数多く取り上げられています。 そのレパートリーは、なんと、トーストやゆで卵からペリペリソースや宴会料理にまで亘ります。 どのようにこの本を読んでいただいても結構です。 ロースト・ビーフやクリスマスの料理に挑戦してもいいでしょう。 一方、チャールズ・ディケンズの作品からの引用を読んで、彼の作品に興味をもたれる方もいるでしょう。 又、改めて身の回りの味を見直すきっかけになるかもしれません。 とにかく楽しい本ですので、十分にこの美味しさを味わってください。(「訳者あとがき」より)  先ず、当時のイングランド臭芬々たるディケンズ作品からの図版30葉ガ楽しい!  また、掲載料理は、飲み物12品・朝食39品・お茶の時間に14品・魚料理12品・肉料理25品・その他いろいろ14品・家禽と野禽獣料理11品・プディング類15品・ソース類21品・塩味の料理8品・スープ12品・前菜20品・野菜料理23品とイギリス料理全般を網羅している。
A−62 食べ放題(新しいアメリカの小説) R・ヘムリー 白水社 89初 900 A・1,600
「ん、何だ!?」短編の若き達人が生み出すオフ・ビートな笑。 別れた女房の家の裏庭に穴を掘る男、毎晩赤ん坊を落とす夢を見る女、シカゴの高架鉄道で「芸術」を演じる車掌・・・・・・・・。 妙な連中を描いて無類のおかしさを生む13の短編。 *本書は、食書ではありません。 店主が食書かなと勘違いして仕入れてしまったものです。
A−63 世界文学「食」紀行 篠田一士 朝日新聞社 83初 2,000 A・1,200
小説を読んで、そこにえがかれている食卓風景、いや、食べ物といった方が、より正確だが、そういうものに目を輝かし、ときには胸をときめかすようになったのは、いつの頃だったろうかと思いかえせば、ずいぶん古い話になる。 (著者「舌代」より)  著者は、戦時下の年端もゆかぬ小僧っ子の頃、はじめて「アンナ・カレーニナ」を読んだとき、出だしから間もなくのところで、オブロンスキーとレーヴィンがモスクワのホテルの食堂で、フルコースの料理を食う場面(特に生牡蠣)に舌なめずりをし、のどを鳴らさんばかりの思いを体験している。 また、「夜明け前」を耽読したとき、そこに、ここあそこと、目立たないようにちりばめてある食べ物の描写、あるいは記述に、他人には言えない、ひそかな楽しみを味わっている。 そんな著者が、「食卓につく前に」10品、「ご馳走のメニュー」23品、「お酒は吟味して」12品、「まず前菜から」13品、「スープいろいろ」8品、「海の魚・川の魚」24品、「肉料理から架空料理まで」26品、「デザートの一品」23品に白居易の「食後」を加えた古今東西の文学から厳選した「食」の描写を満載して提供するするとともに著者の味わい深いコメントを附す。
A−64 食に神が宿る街 B・フリーマントル TBSブリタニカ 91初 2,300 A・1,500
スパイとドライマティーニを求めて。 22年に及ぶジャーナリスト時代海外特派員として30数カ国に滞在した経験をもち、エスピオナージ作家として広く海外取材を続けてきた著者が、自らの半生を遡る旅にでた。 戦時下のベトナムで特派員として過ごした日々、世界的麻薬コネクション「FIX」の取材秘話、巨匠ピカソの「食」にまつわる「ちょっといい話」など、これまで一言も語らなかった自らの素顔を日本の読者に完全オリジナル書下ろし。 内容的には、「至上のドライマティーニを求めて」・「ガラガラ蛇はいかが」・「夜はスターたちの街」・「メニューは殺しだ」・「マイ・サイゴン・ストーリー」・「スパイの都ウィーン」・「皇太子妃とご一緒にどうぞ」・「スパイもメニューのうち」・「食に神が宿る街」・「永遠の都を行く」・「サクラ鍋に舌鼓を打つチャーリー・マフィン」に分かれる。
A−65 北京ごはんを文豪といかが 森本まみ子 渓艸舎 2003 4,800 A・1,600
食でたどる老舎小説。 食べ物をキー・ワードに老舎の小説を読み、作者の世界に浸りながら、小説に描かれた日常の「ごはん」がどのような重要な位置を占めるかを考察し、さらに現代の「北京ごはん」と比較しながら、時間の流れの中で表われる「食」の変遷を覗いて見る・・・・({はじめに」より)   老舎の小説に描かれた食べ物をたどっていくと、物語の主題に容易に近づいていくことが可能になるともいえるのではないでしょうか。 窩窩頭が「私の一生」の、焼餅が「駱駝祥子」の、シャブシャブ羊肉が「離婚」の、うどんが「四世同堂(上)第1部・惶惑」の、粽子ガ「四世同堂(中)第2部・偸生」の、又饅頭が「四世同堂(下)第3部・飢荒」の、餃子が「満州旗人物語」の、という風にそれぞれの主題に深く結びついた「食べ物」として捉えられます。(第1章「老舎とごはん」より)
A−66 美食家 陸文夫 松籟社 87初 4,800

A・1,300
本書には、料理や食べることが終始一貫して描かれている。 食の化身とも言うべき人物の朱自治を中心に、主人公の高小庭やその周辺の人々の多難な運命と、これを演出する開放前から最近までの様々な社会変動を、蘇州の風物を背景に歴史的事実に沿わせてリアルに描いている。 文体は奥深くしかも洒脱であり、(楽しく読み進むことができる。)食文化への興味だけでなく、解放時より近年までの中国人の生活感情を理解する一助にもなりうる。(「訳者あと書き」より) 頭湯麺・爛麺・寛湯・緊湯・重青・免青・重油・清淡・重麺軽交・重交軽麺・清炒蝦仁・醤肉・野味・糟鵞・油条臭豆腐干・乳腐醤方等々の美味、とにかく楽しい店主太鼓判の一冊です。(著者は、本書発行当時、中国作家協会副主席。・・・・でも、そんなことは本書の面白さとは何の関係もない。)
A−67 巨食症の明けない夜明け(文庫版) 松本侑子 集英社文庫 92・第8刷 500 A・300
食べるということは、どういうことなのでしょうか。 真剣な食欲とは、どのようなものなのでしょうか。 わからないのです。 いくら食べても、胃袋も心も満たされない食行動・・・・・・。 母親との関係に悩み、恋人ともうまくゆかず、過食に溺れる21歳の女子大生時子。 都会で一人暮らしをする若い女性の不安と孤独を描く、第11回すばる文学賞受賞作。(本文庫カバーコピーより)
A−68 魚河岸ものがたり 森田誠吾 新潮社 86 1,800 A・1,200
ひとつの友情から、人生を踏みはずした青年は、ひそかに身を潜めたまち築地魚河岸で、それぞれの時代の波にもまれ、思うにまかせぬ歳月をたどる人々と出会うー。 軒をつらね、心を寄せあって、懸命に働く人々と暮らして、切なくも、強く生きる、その心意気にふれて、青年は棄ててはならない人生のあかしをみた・・・・(本書カバーコピーより) 本書は第九十四回直木賞受賞作。
A−69 バベットの晩餐会 イサク・ディーネセン 筑摩書房 89初 2,800 A・1,200
女中バベットは富くじで当てた1万フランをはたいて、祝宴に海亀のスープやブリニのデミドフ風など本格的なフランス料理を準備する。 その料理は正に芸術だった。 寓話的な語り口で、”美”こそ最高とする芸術観・人生観を表現し、不思議な雰囲気の「バベットの晩餐会」(1987年度アカデミー外国映画賞受賞作の原作) デンマーウ語版からの名訳。 遺作「エーレンガート」を付す。
A−70 プロのためのフランス料理の歴史 ジャン=ピエール・プーラン他 Gakken 05初 3,800 A・2,200
この本の最大の特徴は、終始グランド・キュイジーヌ、オート・キュイジーヌと呼ばれる高級料理に焦点をあてて、フランス料理の歴史をたどっていることだ。 料理・料理法・調理器具・調理設備・食材・サーヴィス方法、食事のマナーそして料理人と美食家などを素材として、社会学、文化人類学的な視点を交えて、フランス料理の流れがつむがれてゆくが、その視線の先は常に現代のオート・キュイジーヌである。 このようにオート・キュイジーヌに重点を置いているのは、もともとこの本が、主に料理人(キュイジニエ)と特にフランスのホテル・調理関係の学校で学ぶ学生を対象に刊行された、プロのためのフランス料理史だからということが大きな要因である。 そのためもあって、特に料理法・調理技術の変遷とサーヴィス形態の変化に関しては、非常に詳細で精密な分析がなされている。(本書「はじめに」より)
A−71 フランス美食の世界 鈴木謙一 世界文化社 06初 2,900 A・3,150
元銀行家にして東京会館会長である著者が長らく親しんだフランスの「食」について綴るあれや、これや・・・・。 市井の人々の食事情から、歴史を彩る「料理」と「人」のドラマティックなエピソードまで、食卓で思わず人に話したくなる美味しい話が満載! 第一部 エッセー フランスのガストロノミー、第二部 フランス料理の歴史に分かれる。
A−72 フランス料理を築いた人々 辻静雄 鎌倉書房 81 2,000 A・1,600
本書は、著者がある雑誌に連載したのをまとめたもので、フランス料理を学ぶ若い料理人に読んでもらうために大切だと思われる事柄を綴ったものである。 内容的には、「はじめに」、「フランス料理との出会い」、「現代の国宝的料理人のことなど」、「アントナン・キャレーム」、「変貌するフランス料理」、「エスコフェ・セ・フィニ」、「料理人の技術」、「料理人の仕事の範囲」、「流転する料亭」、「フランス料理を縦の歴史で」、「フランス料理の流れ」に分かれる。
A−73 食べもの俳句館 草間時彦 角川書店 91初 1,800 A・1,300 角川選書
俳壇随一のグルメが芭蕉から現代に至る俳句の中から食べものを主題にした名句・秀句を選び出して観賞し、また自らも生きのよい句を詠んだりする。 日本の微妙な季節の味を大いに楽しむ、軽妙・洒脱なエッセイ十二ヶ月。(本書カバーコピーより)
A−74 美食三昧(ロートレックの料理書) トゥールーズ=ロートレック (株)座右宝刊行会 74 36,000 A・7,200
本書は、ロートレックが書き遺した記述を彼の親友モーリス・ジョアイヤンが整理集成して、1930年、”La Cuisine de Monsieur Momo”(「モモ氏の料理」)の書名で発行したものである。<モモとはロートレックの筆名である。> 全190余点の料理は、洗練されかつ独創的なものではあるが、ごく一部の機知にあふれたメニューを除けば、ほとんどが誰にでも容易に作れるものである。 味覚ばかりでなく、食卓の雰囲気を盛り上げることもロートレックが心を砕いたことであった。 本書の随処に挿入された水彩画、リトグラフ、クロッキーなどはその意味でも彼の真骨頂が発揮されたものであり、作るための指針として以外に、読みかつ眺めて楽しめる本書の意図が具体化したものといえよう。((本書「あとがき」より)
A−75 哲学者の食卓 ミシェル・オンフレイ 新評論 98初 2,800 A・2,200
本書は、ニーチェ、サルトル、カント・・・・と言った超一流の哲学者をまな板に載せ、食というもっとも身体的な側面から彼らを料理しようとした野心作である。 「栄養学的理性批判」というユーモアを隠れ蓑として、「ディオゲネスとタコの味」、「ルソーあるいは天の川」、「カントあるいは倫理的アルコール中毒」、「フーリエあるいは小さな回転軸パイ」、「ニーチェあるいは反キリスト者のソーセージ」、「未来派詩人マリネッティあるいはポルセクシテ」、「サルトルとカニの復讐」と並べて、既成の大家の腹の底を覗こうとした。 大哲学者が何を食い、何を食うまいとしたかを知るだけでも、本書に盛り込まれた内容が実に面白いと言うことは哲学に素人の訳者としても断言できる。(「訳者あとがき」より)   著者は、カーン高等学校の哲学教授。 本書は、イタリア語に訳され、キャヴァリ賞を受賞した。 
A−76 わが家の食卓へようこそ 赤木かん子編 ポプラ社 06初 1,900 A・1000 ホラーコレクション7
品切れや絶版で、簡単には手に入らなくなってしまっている本のうちから、今読んでもおもしろいものを引っ張り出してきて、まとまって本を読む時間がなかなかとれないかたにも物語を楽しんでいただける本を作りたいという目的で創りはじめた「リトルコレクション」シリーズ。 それが発展しての「ホラーコレクション」。 この巻では、”食べる”がテーマです。 食べる・・・・・というのは楽しいと同時に恐ろしかったりグロテスクだったりするわけで、もちろんカニバリズムもそうですが、それ以外にも作家って、本当にいろんなことを考え付くもんだなあと感心するくらい、いろいろ試してみています。(本書「はじめに」より)     内容的なは、極め付きの名作揃い! ロアルド・ダール「おとなしい凶器」、チャールズ・マージェンタール「とっておきの特別料理」、スタンリー・エリン「特別料理」、ロード・ダンセイニ「二壜のソース」、パトリシア・ハイスミス「かたつむり観察者」、L.P.ハートリー「ポドロ島」
A−77 料理物語・考 江原恵 三一書房 1991 2,600 A・1600 江戸の味 今昔
江戸時代の料理本は数十点を数えるが、この中で私にとって特に重要と思われるのは、「料理物語」「素人包丁」「年中番菜録」の三書である。 この三書は日本料理の歴史を探る上で、どれも欠かすことのできない文献である。 江戸初期の「料理物語」は、奥書の最後に、「寛永二十癸未暦極月吉日」とあるところから、又の名を「寛永料理物語」ともいう。 著者は不明であるが、内容から推測すれば教養の豊かな文化人であり、茶人でもあったと考えられる。 日本料理の伝統や伝承の味について語るために、右の三書があればほぼ意を尽くすことができる、と私は思う。 本書では、「料理物語」という料理本がどのような書物なのか、そしてこの料理本の背景にはどんな「生活」があったのか、について考える必要があった。 といっても十分に語りつくしたわけではないが、一応その方向だけは探ってみたと思っている。(本書「はじめに」より)  内容的には、「餅菓子の章」、「狸汁の章」、「会席の章」、「膾の章」、「濱納豆の章」、「<ただ人びと作りしだいの物&rt;の章」に分かれる。
A−78 ドルチェには恋を添えて アンソニー・カペラ ヴィレッジブックス 06初 2,900 A・2200
とっびきりのイタリアンだけが、彼女を振り向かせることができる。 英米でベストセラーとなった話題の恋愛<料理>小説ついに刊行! 「すべてにおいて美味」(サンデー・タイムズ書評)、「食の歓びと"甘い生活"への讃歌。全編に、本物のローマの下町が息づいている。 この物語が大好きだ」(タイムズ書評)、「随処に料理用語、イタリアの素材、調味料などがどっさりと盛り込まれていて、これ、かなり手ごわいイタリア料理本かも・・・・と。 ところが読み進むうちに全然気にならなくなった。 料理の描写がすごくわかりやすいからだ。 こん
A−79 食卓歓談集 プルタルコス 岩波文庫 87 1,900 A・450
プルタルコス(1世紀後半ー2世紀初頭)と友人たちが酒杯を手にテーブルを囲んで交わす楽しいおしゃべり。 「宴会の幹事に適任の人間とは」「鶏と卵はどちらが先か」「ユダヤ人はなぜ豚を食べないか」「アルファはなぜアルファベットの始めにあるか」等々、よもやまの論議をめぐって話ははずむ。 古代ギリシャ・ローマの饗宴の席にあなたを招待する1冊。(本文庫カバーコピーより)
A−80 犬が星見たーロシア旅行ー 武田百合子 中央公論社 80第3版 1,900 A・1200
生涯最後の旅を予感している夫武田泰淳とその友人竹内好のロシアへの旅に同行して、星に驚く犬のような心と天真爛漫な目とをもって、旅中の出来事・風物を克明に伸びやかにつづり、二人の文学者の旅の肖像を、屈託ない穏やかさでとらえる紀行。 読売文学賞受賞作。(本書を文庫化した中公文庫版のカバーコピーより) 本書は、昭和五十三年二月より十二月まで、雑誌「海」に連載されたものを単行本化したものである。 旅中の食事が克明に記録され(例:后一時、昼食<ホテル食堂>パン・シャシャリク・トマトときゅうり<紫蘇がきざんでかかっている>・おじや<羊肉入り。トマトケチャップの味>)ている。 何分ソ蓮時代のことゆえいずれも質素なメニューではあるが、なんとなく食べてみたくなるから妙である。
A−81 食べる女 筒井ともみ アクセス・パブリッシング 04・第4刷 1,100 A・1400
おいしい食事といとしいセックス。 何だか、愛する力が、湧いてきたゾ。 ひとはおいしい食事をすると、体が元気になる。 いとしいセックスをすると、心がやさしくなる。 そろそろお手軽なファストライフから脱しよう。 自分の心と体で感じとり、判断して、それに依って生きるために。(本書カバーコピーより)  「こんな風に本当の意味で開放された恋愛が今なら出来るかもしれない」(小泉今日子ー週刊文春5月20日号書評より引用)
A−82 焼肉小説 プルコギ 具光然 小学館 07初第1刷 1,900 A・1260
人気テレビ番組「焼肉バトルロワイヤル」で連戦連勝、キングの座に君臨する大手焼肉チェーン店「トラ王」御曹司トラオは、全国各地で店舗の買収を進めていた。 いっぽう、地元の人たちから絶大な支持を得ている北九州の名店「プルコギ食堂」では、「焼肉の達人」韓老人のもとで修業中のタツジが、看板娘のヨリとともに店を切り盛りしていた。 幼い頃に離れ離れになった兄を今でも捜し続けているタツジ。 彼は、北九州地区を制覇すべく、「ペルコギ食堂」買収に乗り出したトラオと「焼肉バトルロワイヤル」で対戦することになるがー。(本書カバーコピーより)  ベルリン映画祭で大絶賛!!「The 焼肉ムービー プルコギ」原作小説ー究極の焼肉バトルが始まる!
A−83 チョコレート工場の秘密 ロアルド・ダール 評論社 05初第2刷 1,900 A・1200 ロアルド・ダール コレクション(2)
チャーリーが住んでいる町に、チョコレート工場がある。 世界一広大で、世界一有名なワンカの工場。 働く人たちの姿をだれも見たことがない、ナゾの工場! そこへ、五人の子供たちが招待されることになった。 招待状の入ったチョコレートは、世界にたったの五枚。 大騒ぎになったけれど、チャーリーには望みがない。 貧しいチャーリーがチョコレートを口にするのは、一年に一度、誕生日に、一枚だけなのだから・・・・。  *待望の新イラスト(クェンティン・ブレイク)x新訳(柳瀬尚紀)で、おもしろさ全開! 映画「チャーリーとチョコレート工場」の原作。  
A−84 チョコレート・アンダーグラウンド アレックス・シアラー 求龍堂 04初 2,700 A・1200
舞台はおそらく現代のある国。 選挙で勝利をおさめた<健全健康党>は、なんと<チョコレート禁止法>を発令した! 国じゅうから甘いものが処分されていく・・・・。 そんなおかしな法律に戦いを挑むことにしたハントリーとスマッシャーは、チョコレートを密造し、<地下チョコバー>を始めることにした! チョコレートがこの世からなくなったら、あなたはどうしますか? 禁チョコなんて、ダイエットのときしかしたことない! 読めばきっと、チョコレートが食べたくなる・・・・。(本書カバーコピーより)   ユーモラスでコミカルで、楽しくて、ちょっと恐い、だけど、最後は勇気がわいてくる。 書くたびに作風の変わるシアラーだが、この本にもシアラーらしさがしっかり表れている。(「訳者あとがき」より)
A−85 料理長殿、ご用心 ナン&アイヴァン・ライアンズ 角川書店 79再 1,900 A・1200 海外ベストセラー・シリーズ
第一の殺人<小鳩の包み焼き>風ー犠牲者はルイ・コーナー。 サヴォイの大オーブンでこんがり焼かれていた。 第二の殺人<アラゴスタ=ロブスター・アラ・カルチオフィ>風ー犠牲者はローマの名シェフ、ヌティ・フェネグレティ。 肉切り包丁で背中を切り裂かれ、ロブスターの水槽に投げこまれていた。 第三の殺人<鴨、血入りソース>風・・・・。 *調理法の詳細とデザートについては、本文をご参照ください。(本書カバーコピーより)   *本書は、その面白さの故に、発表直後、早速テッド・コッシェフ監督、ジャクリーヌ・ビセット、ジョージ・シーガル主演で映画化された。
A−86 孔雀の舌 開高健 文芸春秋版 76 9,800 A・2200 開高健 全ノンフィクションW酒と食
酒と食を愛する諸氏へ待望の書。 味覚へのあくなき探求を卓れた文明批評に高めた著者の、全食歴と全酒歴を隈なく辿る、質量ともに一級品の名食物誌! たっぷり堪能できる酒と食の553頁!
A−87 シャーロック・ホームズとお食事を(ベイカー街クックブック) ジュリア・カールスン・ローゼンブラット&フレドリック・H・ソネンシュミット(共著) 東京堂出版 06初 4,800 A・3200
「実に独創的なレシピ一覧じゃないか、ワトスン君。」 シャーロック・ホームズはどのような料理を食べていたか、物語に登場する料理から、生粋の美食家ホームズの世界にせまる。 ホームズが好きな人も、料理が好きな人もベイカー街の名探偵シャーロック・ホームズの物語に登場する料理の数々を、料理研究家でありシャーロッキアンの著者が紹介。 訳200種におよぶ料理のレシピとともにヴィクトリア時代の伝統的なイギリス料理をホームズの物語に即して再現。(本書帯コピーより)
A−88 洋食セーヌ軒 神吉拓郎 新潮社 1987 1,800 A・1100
日常の食べものや、さりげない食卓の情景を通して浮かびあがる人生の機微。 そんな小説十七編を収めた連作小説集。(本書「帯」より)
A−89 中華飲酒詩選 青木正児 筑摩叢書 64初 2,700 A・420
本書は周代から唐代までの飲酒の詩を選んだ。 この期間に於ける其の代表的作家と認められる、陶淵明・李太白・白楽天の三人を中心とし、之に各々其の前後の作品を付録して、「五柳嘯詠」「謫仙酣歌」「酔吟低唱」の三部に分けた。 訳文を上下二段に分け、上段は直訳を、下段は意訳を記した。 直訳は、なるべく原詩の感じを伝えたいので、音読を多くし、訓読を少なくした。 意訳は、解釈のつもりで添えたので、なるべく平易な言葉を用いるように心掛けた。(本書「凡例」より)   本書は、まさに愛酒家の座右の書と言えよう。
A−90 台所重宝記 村井弦斎著・村井米子編訳 新人物往来社 77初 2,800 A・1200
本書は明治大正期のベストセラー「小説 食道楽」の実用記事のみをまとめた形で明治三十八年に世に問われた。 内容については、飽くまでも実地経験、しかも自分の家庭で試みた点を重んじている。 この特色と、「食道楽」読者以来の信用を得て、かなり版を重ねたと聞いている。(本書「あとがき」より)       内容的には、「米問答」「漬物問答」「醤油問答」「酢問答」から始まって、「道具問答」「磨き物問答」「しみ抜き問答」「掃除問答」等々細君とお手伝いさんとの三十二の問答で成り立っている。
A−91 中華飲酒詩選 青木正児 筑摩書房 61初 4,800 A・580 函入り布装
本書は周代から唐代までの飲酒の詩を選んだ。 この期間に於ける其の代表的作家と認められる、陶淵明・李太白・白楽天の三人を中心とし、之に各々其の前後の作品を付録して、「五柳嘯詠」「謫仙酣歌」「酔吟低唱」の三部に分けた。 訳文を上下二段に分け、上段は直訳を、下段は意訳を記した。 直訳は、なるべく原詩の感じを伝えたいので、音読を多くし、訓読を少なくした。 意訳は、解釈のつもりで添えたので、なるべく平易な言葉を用いるように心掛けた。(本書「凡例」より)   本書は、まさに愛酒家の座右の書と言えよう。
A−92 食糧棚 ジム・クレイス著、渡辺佐智江訳 白水社 02初 2,000 A・2200
グルメ堪能の究極メニューを召し上がれ。 天使のパン、カレーNo.3,口笛チョップ、悪魔のきのこ・・・・・。 「死んでいる」の英国作家が腕をふるう、欲望の<卑し>系小説集。 64話の醍醐味!  クレイスは、主題を食に統一し、あらかじめ短編の数をチェス盤のマスの数と等しく六十四と決め、それに「累乗する小説のような」効果を与え、ひとつの全体としてインパクトを持たせようとした。
A−93 マイ リトル シェフ 「マイ リトル シェフ」製作スタッフ・ノベライズ 牧 秀彦 Gakken 2002 900 A・680
「プティ・エトワール」にようこそ。 当店にメニューはございません。 あなたの心を満たしてくれるのは、世界でひとつだけのオリジナル・ストーリー。 その扉を開くのは、メイン・ゲストのあなたです。(本文庫カバーコピー)  本書は、2002年7月10日〜9月11日の毎水曜日午後10時〜10時54分にTBS全国ネットで放送された「マイ リトル シェフ」全10話を1冊にまとめたものである。 巻末に全10話の料理プロデュース店10軒と各話に紹介された料理のレシピ集がついている。 4054018246
A−94 食堂かたつむり 小川 糸 ポプラ社 08 1,200 A・1300
ふるさとに戻り、メニューのない食堂をはじめた倫子。 お客は一日一組だけ。 そこでの出会いが、徐々にすべてを変えていく。 失ったもの:恋、家財道具一式、声    残ったもの:むか床 (本書帯より)           *「毎日口にするごはんにこんなに物語が詰まっているなんて気がつかなかった。 これからは大きな声で「いただきます」と言いたい。」岡野昭仁(ポルノグラフィティ)                      978-4-591-10063-9
A−95 味覚の歴史 バーバラ・ウィートン 大修館書店 91初 3800 A・4120 フランスの食文化ー中世から革命まで
本書は、「過去を味わう。 一三〇〇年から一七八九年にかけてのフランスの調理場と食卓」の全訳である。 本書は、「食べる側」と「作る側」双方の立場を重視しながら、中世から革命にかけての古典的フランス料理の発展をたどっている。 食事のあり方や人々の食に対する姿勢の変化、そしてフランスの社会や文化において、食事というものがどのような意味を持つかについて論じている。 また、巻末にレシピを収録しているとおり、個々の料理や調理法に着目し、技術の変遷について記述している。 なお、著者は、カトリーヌ・ド・メディシスのフランス料理への強烈な影響といううものを否定しているのも興味深い。(本書「訳者あとがき」より) 4469250449
A−96 古代ローマの食卓 パトリック・ファース 東洋書林 07初 4,800 A・3800
古代ローマの文献や史料を漁って、食材の調達、香味料やハーブと調理法、ワインの製造から消費まで、生贄の儀式の手続き、配膳方法、接客模様、濃厚な味付けとその理由など、微に入り細を穿って、具体的に古代ローマ人の食習慣を解説。(本書カバーコピーより)               9784887217355
A−97 ヨーロッパの祝祭典 マドレーヌ・コズマン 原書房 86初 3800 A・2000 中世の宴とグルメたち
華やかな饗宴への招待状!   中世の騎士や貴族たちの贅を尽くしたコスチュームやごちそうを実際に愉しんでみませんか? 遠い異教時代のならわしとキリストの教えとがとけ合って、人びとに受け継がれてきた祝典のいわれとメニューをたどる、西洋お祭りカレンダー(本書帯コピー) 4562018399
A−98 美食のギャラリー レイ・タナヒル 八坂書房 08初 3800 A・2400 絵画で綴る食の文化史
古代エジプト、ギリシャ・ローマ時代から、中世・ルネッサンス・絶対王政の時代を経て19世紀末まで、悠久の歴史の中で人々が何をどのように食べてきたかを、ウイットに富んだ文章とそれぞれの時代の画家が描いた食材・厨房・料理・食事風景など美しい図版220点で解き明かす。 目で味わう美味なる一書!(本書帯コピー)             9784896949216
A−99 ロンドン 食の歴史物語 アネット・ホープ 白水社 06初 4800 A・3200 中世から現代までの英国料理
文豪たちが愛したメトロポリスとその食卓を案内。 チョーサー、シェイクスピア、ピープス、ジョンソン博士、ディケンズ、ワイルド、ウルフら、文豪たちは何を食べ、何を飲んでいたのか? 中世から現代の「ブリジット・ジョーンズ」まで、文献と史料に基づいて、ロンドン子の<食の歴史>を風味豊に描く。(本書帯コピー)  *貴重なレシピ付き。           4560026165
A−100 食物と歴史 レイ・タナヒル 評論社 80初 4800 A・4200
この本は、他に類を見ない新しい研究書です。 30,000年このかた人間の食事のしかたを形成してきた要因はいったい何だったのかを調べ、そして、より豊かな食物への探求が歴史の流れを左右した面についていくらかでも明らかにしてみようというのが本書のねらいです。 つまり、ある意味では”食物こそ歴史”であるとも言える考え方を、ここで実際に解明してみたかったのです。(本書「まえがき」より)    内容的には、「有史以前の世界」、「近東・エジプト・ヨーロッパ:BC3000年〜AD」、「中世までのアジアとアラビアの世界」、「中世のヨーロッパAD1000年〜1500年」、「広がる世界:1490年〜1800年」、「現代の世界:1800年から今日まで」に分かれる。            4566075559