目録 C
C-5 グルメエッセー・飲食随筆・食の記録ルポルタージュ等(5) (庫:文庫) (単位:円)
番号 書名 編著者名 出版社 刊行年・初再版 価格 程度・定価 摘要
C−401 海軍食グルメ物語 高森直史 光人社 2003 1,900 A・1800
「肉じゃが」のルーツは帝国海軍だった!(海軍式料理のヒミツ!) 海軍士官のグルメ料理とは!? 真珠湾攻撃のとき、パイロットはどんな食事をして出撃したのか!? ミッドウェー海戦の戦闘中、主計兵は何をしていたのか!? 海軍式カレーとは!? 知られざる帝国海軍の食文化をイラストとともに描く軽妙エッセイ!(本書カバーコピーより) 
C−402 エスコフィエ 偉大なる料理人の生涯 辻静雄 同朋舎 98・初 2,900 A・2240
「現在フランス料理界では、ヌーヴェル・キュージーヌの見直しが唱えられている。 だからこそ今、フランス料理の近代化を成し遂げた料理長オーギュスト・エスコフィエの生き方、考え方を知ってもらうことの意義を痛感している。」(「あとがき」より) 情熱が天才を生んだ! 現代フランス料理の原点を築いたエスコフィエ その意外なエピソードや当時のメニューを織り交ぜて、フランス料理史上燦然と輝く金字塔を打ち立てたエスコフィエの実像に迫る。(本書カバーコピーより) 
C−403 トルコの幸せな食卓 細川直子 洋泉社 99・初 3,800 A・1800
ああ、なにもかも美味しすぎる! 豪快ドネルケバブ・こっくりトマト煮込み・焼き立てピデ・詰め物ドルマ・素朴なマントゥ等々知られざるトルコの魅力を描き出す紀行エッセイ。 <トルコのふだんのご馳走レシピ付き>  「千夜一夜」に「ケナファ・ヤ・ケナファ」とその旨さを讃えた詩が出てくる有名な菓子もちゃんと紹介されている。 僕は昔吉田健一の「舌鼓ところどころ」でこのケナファを知ってからずっと憧れ続けてきたのだがこの本で知るまでその実態を知らなかったのだ。 
C−404 御馳走帖 内田百聞 中公文庫 96・改版 1,800 A・835
朝はミルクにビスケット、昼はもり蕎麦、夜は山海の珍味に舌鼓をうつ、ご存じ食いしん坊百聞先生が、幼年時代の思い出から戦中の窮乏生活、また知友と共にした食膳の楽しみに至るまで、食味の数々を愉快に綴った名随筆。(本文庫カバーコピーより)
C−405 食欲の奴隷 酒井順子 角川文庫 95 500 A・430
「食べてはいけない、太るのよ!」とつぶやきながらの真夜中の台所。 たくあんの音と格闘した、漬けもの嫌いな彼との食卓。 領収書をもらう男の気持ちを測る、レストランでのデート。 いろんなことがあるけれど、やめられない食の快楽、飽くことのない食べ物への好奇心。 そう、食べている時にこそ、女の成熟度が現れる。 食事にまつわる、この42の事柄が、あなたを大人の女に変える! 書下ろしを含む、42の食卓エッセイ。 あなたの食欲の奴隷度をチェック。(本文庫カバーコピーより)
C−406 駒形どぜう噺 五代目越後屋助七 小学館文庫 99・初 1,500 A・514
創業二百年を迎える東京は浅草の老舗「駒形どぜう」の五代目越後屋助七が語ったどぜう噺。 関東大震災や第二次世界大戦で、二度の店舗焼失にあいながらも、六十八年間頑固にどぜうの味と暖簾を守り続けた五代目が、店の逸話や歴史、どぜう料理のコツなどを人情味溢れる江戸っ子らしい口調で語ります。 玄人はだしの自作のどぜうのスケッチや、木版で彫った年賀状など楽しい巻頭カラー口絵付き。 口上にはご贔屓の歌舞伎役者中村芝翫が登場。(本文庫カバーコピーより)
C−407 モスクワ食べ物風土記 白井久也 恒文社 90初 1,900 A・1700
広大な国土と多民族によってはぐくまれたソ連のゆたかな食文化を紹介! 朝日新聞・元モスクワ支局長を務めた著者が、四年間にわたる滞在中のコック体験やさまざまな食体験を通して、各地の歴史や風土、生活模様をつづる、ソ連グルメ紀行。
C−408 死刑囚 最後の晩餐 トレッドウェル&バーノン 筑摩書房 03初 1,900 A・1600
この世の終わりに、人は何を食べたがるのか。 アメリカには、死刑執行直前の囚人が食べたいものをリクエストできる制度がある。 確実に、数時間後に「死」が迫っている死刑囚。 その極限の精神状態で、彼等は何を望んだのだろうか。 彼等が犯した凶悪事件とメニューに因果関係はあるのか。 そこには犯罪者のどんな心理が反映されるのか・・・・・・。 あなたなら、いったい何を食べますか? 内容的には、1 春に処刑された18人のメニュー・夏に処刑された21人のメニュー・秋に処刑された12人のメニュー・冬に処刑された15人のメニューおよび巻末付録「アメリカの刑務所のお味拝見!(刑務所一般食レシピ・州別刑務所ミシュラン)」に分かれる。
C−409 味の芸談 長谷川幸延 鶴書房 66初 2500 A・420
生粋の大阪人である著者の大阪の味エッセイ。 内容的には、味・入門、少年の日・法善寺の味・お正月の味・金と女・忘れえぬ人の味(実川延若・曾我廼家五郎・桂春団治・市川団平)好きな五つの味(鯛・河豚・豆腐・うどん、そば・鮒ずし)・魚の姓名学・酒について・芝居の味に分かれる。 全編大阪の香り横溢!
C−410 象牙の箸 邱永漢 日本経済新聞社 82初 2,900 A・980 日経Qbooks
美食の精華は中国料理。 そのみごとな板前ぶりを発揮しながら、故国中国の風味、人情等を愉しく語る料理随筆。ニンニク、あわび、魚と塩、モヤシ、パパヤ、嫉妬ー啖い、且つ読む30編。 「向田邦子さんが我が家へ食事にこられた時、『私は<象牙の箸>の愛読者で、文章を丸暗記していますよ』と言われた。 その晩同席したお客は、マンズワイン社長の茂木七左衛門さん、吉兆の湯木昭二朗夫婦、それに食味評論家の薄井恭一さんたちであった。 ところが、それから二ヶ月もしないうちに、向田さんは、台湾に取材旅行に出かけ、台北から高雄へ向かう飛行機の事故で不帰の客となってしまった。 台湾行きを私がお世話していれば、あの飛行機に乗っていなかったのではないか、という気がして、かえすがえすも残念でならないのである。(中略) この本は昭和三十五年、武井武雄さんの装釘で中央公論社から立派な単行本を出し、さらに中公文庫の中におさめられて、いまもロングセラーズを続けている。 私の食べ物エッセイ集の中の第二冊目にあたる。」(「『象牙の箸』の思い出ーあとがきのまたあとがきーより)
C−411 秋山徳蔵 東西文明社 56・第6版 2,800 A・220
「著者は、明治二十二年福井県武生町に生まれた。 同四十二年に渡欧、主としてパリでフランス料理を修業した。 大正三年に帰朝、宮内省大膳職主厨長を拝命し、今日に至っている。(昭和三十五年現在) その間、大正・今上二代にわたって天皇御一家の日常の食事をつくり、且つ両天皇の即位御大典の賜宴その他無数の宮中饗宴の料理を主宰した。」(本書巻末の著者紹介より) 内容的には、黄金の箸と黄金の皿(バッキンガム宮殿公式晩餐での昭和天皇<当時は皇太子>のご立派な御態度に著者は感極まっている。)・ヨーロッパ包丁修業・大膳頭 福羽先生・果物の味・天皇のお食事・中国の謎・饗宴にうつる歴史の影・終戦前後覚え書・日本の美味・人生は料理なり・附ー完全な食卓作法に分かれる。 
C−412 ロイヤル・レシピ 英国王室料理 ミシェル・ブラウン 筑摩書房 95初 3,900 A・2600
「本書は、征服王ウィリアム(1066−1087)からエドワード七世(1901−1910)までほぼ1000年にわたる時代、英国王と女王が食べていた料理に関する本です。 英国王室の人たちは、一般の国民にくらべて、たしかに興味深くまた人目を惹くような料理を食べていましたが、しかしそれらの料理は、今日でも作るのが決して難しいわけではありません。 この本の中の料理を、私は店で買える材料でほとんど自分で作ってみましたが、何も特別な器具などは必要ありませんでした。 実際に作ってみますと、古いと思った料理は非常に素晴らしく、おいしいのでとても驚きました。」(序文より)  「ケンブリッジのキングス・カレッジの前を通る道、キングス・パレードの角に、ボール&ボールズという新刊本の店がある。 その料理本のコーナーに、英国王室紋章のライオンとユニコーンをデザインした表紙の、面白そうな本を見つけた。 1977年秋のことである。 早速ページを開き、ヘンリー八世が大好物のロイン(ビーフの腿肉)に敬意を表し、騎士サーの称号を授けてサー・ロインとした話や、パイを切ると二十四羽のブラック・バードが、歌いながら飛び出すファンシー料理を作ったチャールズ一世の話など、征服王ウィリアムからエドワード七世まで、三十五人の歴代イギリス国王たちが繰り広げる愉快な挿話と、変った豪華な好みの料理の数々、その作り方に惹き付けられてしまった。 毎晩ベッドに入ってこの本を開き、笑いながら読んでいくうちに、いつの間にかこの本は、就寝前のナイト・キャップのような存在になったのである。」(「訳者あとがき」より)     
C−413 アメリカの食卓 本間千枝子 文芸春秋 89 2,800 A・1200
サントリー学芸賞受賞。 見えないアメリカが<食>を通して見えてくる! 古今の資料と滞米体験を生かして綴るお料理文化論。 家庭で作れる著者秘伝の調理法を附す。 コーンドビーフ、ヴァジニア・ハム、亀のスープ、ホット・ビスケット、スペアリブ・オイスター・ロックフェラー、シャロット・マラコフ、悪魔のレリッシュ、本間流ゲヒュルテ・フィッシュ、マーシャのカナッペ、家庭で味わうコーン・ミール、ワイルド・ライスとソフトシェル等々アメリカ臭芬々たる料理の数々を判りやすいレシピで紹介している。
C−414 「料理研究家」たち 宮葉子 NHK出版 99 1,900 A・1400
藤野真紀子・有元葉子・上野万梨子・北村光世・枝元奈保美と5人の著名料理研究家を取材追跡。
C−415 土を喰う日々 水上勉 文化出版局 80第6刷 2,800 A・980
「この本は、ミセス誌の昭和五十三年一月号から十二月号に、連載した文章に多少の加筆訂正がなされたものである。 約一年間、軽井沢の山荘にこもって、畑をつくり、そこで穫れたものを中心に、私が少年時から、禅寺でおぼえた精進料理をつくってみて、それにいわでものことを云いまぶして、料理読本というにしては不調法で、文化論というにしては非文化的で、人間論というにしては、いかにも浅底の、とにかく体をなさない妙な文章になりつつあるのを承知しながら、おだてられるままに書きつないできたものである。(中略) 芋も大根も、菜っ葉もみな生きもので、当人(?)たちが、それぞれの工夫で、霜の多い年や、雨の多い年や、旱天の年やを、必至に生きていることへの感動だった。 出来のわるい大根にも、それなりの理由がある。 その理由に思いをはせることによって、私たちの食生活にふかみが生ずることを悟った。({あとがき」より)
C−416 包丁余話 辻嘉一 日本経済新聞社 74 2,800 A・1800 函入・布装
著者は、京懐石の名亭「辻留」主人として大正・昭和を通じて接した著名人(政治家・実業家・文化人・芸術家・宗教家等々幅広い分野の)との食を通じての思い出を語った随筆。 谷崎潤一郎・郷誠之助・小林一三・北大路魯山人・川端康成・吉田茂・志賀直哉・先代市川猿之助・吉井勇・吉川英治・大谷光瑞・富岡鉄斎・幸田文・岩崎久弥・近衛文麿・六代目尾上菊五郎・喜多村緑郎・高浜虚子・三島由紀夫等々当時の日本の名士をほぼ網羅している。 いまさらながらに「辻留」の占めたい地に驚くばかりである。 切り絵:宮田雅之  巻末に購入印あり。
C−417 舌鼓ところどころ 吉田健一 文芸春秋新社 58初 4,800 A・250 遊び紙に購入書店・読了日の書き込みあり
  店主が本書を始めて読んだのが、昭和三十三年。赤いカバーのフランス綴じで、文芸春秋新社発行のきれいなこの本だった。 中身の中心をなす『舌鼓ところどころ』は、著者の全国各地食べ歩きでなんとも楽しいものだった。 新潟・大阪・瀬戸内海・長崎・金沢・神戸・酒田。 中でも僕は素朴な味わいの酒田が好きだった。 『胃の話』に出てくる著者が渡欧したときのインド洋を通って四十日かけてする船旅に出てくる豪華な朝食のメニューなんかもうらやましかった。 四十何年折に触れて愛読したから本の綴じも緩んでばらばらになりかかっている。(もちろん、今回目録でご紹介するのは、新たに手に入れた新本同様の美本です。)  本書は、『食いしん坊』『食は広州に在り』などとともに戦後あらわれた食書の名作として逸することのできない基本書の一冊である。
C−418 高島忠夫の洋食劇場 高島忠夫 旺文社文庫 83初 1,300 A・360
芸能生活三十年、フジテレビで「ゴールデン洋画劇場」の解説という仕事を持ち、日本テレビの「ごちそうさま」で料理して見せたりしていましたが、私は映画批評家でもなければ、料理研究家でもありません。 それが或る日、フジテレビの角谷プロデューサーより洋画劇場のパンフレットに随筆を書いてくれと頼まれて、いままで頭の中にあった洋画の中の思い出の食べ物のシーンの話しを書いて見せたら面白がってもらい、タイトルに「高島忠夫の洋食劇場」とつけて下さいました。 これが本書の発端です。(「あとがき」より)  内容的には、「ゴールデン洋画劇場」19章、「グルメ人間万歳!」23章、「楽屋の引出し」19章、「ボクのコーヒータイム」24章、「特選ごちそうさま」28章に分かれる。 
C−419 映画を食べる 池波正太郎 河出文庫 04初 1,200 A・760
無声映画の思い出、映画のフィーリング、マルコ・フェリーニ監督の「最後の晩餐」、仁侠映画の美、ジンネマンとヒューストン・・・・・・・幼少の頃からずっと見続けてきた、洋の東西を問わない名画の数々に寄せる思いのたけを、惜しみなく綴った映画通池波正太郎の映画決定本。 ご存じ<映画日記>も充実。 随処に食べ物や自作の時代小説の話も織り交ぜて。(本書のカバーコピー<解説・淀川長治>)
C−420 <食味読本>媚味善哉 多田鉄之助 北辰堂 57初 2,800 A・250
私が今後やりたいことは、食べ物による健康の獲得である。 勢力増進などはその一部門に過ぎない。 逆に食べ物により病気が治るところまでいかなくてはなるまいと考えている。 本書のトップページから始まる強精食単は軽く読んでいただく目的でいささか漫談調であるが、その底流をなす本質的なものを近い将来に発表したいと思っている。(「あとがき」より) 内容的には、「強精食単」33章と「食味庵随筆」116章からなっている。 「強精食単」では、マムシの珍食味・効いた八つ目ウナギ・マタタビの魅力・猫鍋はいかが・鴨の脳味噌・タケリ料理・オットセイ談義と書名にふさわしいイカモノ喰いぶりを発揮している。 
C−421 食いしん坊交遊録 小島政二郎 彩古書房 84 2,300 A・1,600
お汁粉が好きな芥川龍之介、「豪快にむさぼり食う」谷崎潤一郎、ケチだった鏡花、そして魯山人の風流、子母澤寛の速筆。 志賀直哉、川端康成、菊池寛等々、一代の文豪が素顔をさらす興味津々の食味随筆。(本書カバーコピーより)
C−422 舌三寸 長谷川幸延 読売新聞社 72初 1,300 A・630
"食は東西にあり"−うまいとあれば千里もいとわぬ食道楽の達人が、忘れえぬ味・伝統の味・庶民の味にひかれて人生の妙味を発見する美味求真の"舌栗毛"  内容的には、春の味・夏の味・秋の味・冬の味・旅の味<万葉の鮎(吉野)・蛸壺の夢(明石)・小説 鱧の皮(大阪)・漁れたてのほやホヤ(仙台)・うどん国々(各地)・かき舟の郷愁(広島)>・米の味・京の味 大阪の味よりなる。
C−423 羊のレストラン(村上春樹の食卓) 高橋丁未子 CBSソニー出版 86初 900 A・980
村上春樹世界を「食」という見地から採り上げ、それぞれについて自らの感慨を記したもの。 村上春樹ファンにとっては、見逃せない一冊。
C−424 サムライ使節団欧羅巴を食す 松本紘宇 現代書館 03初 1,800 A・2,000
江戸末期から一世紀、三世代にわたる日本人の欧州「食」体験を豊富な資料を引きつつ詳細に解説。
C−425 食いだおれ旅日記 原好正 トラベルジャーナル 92 1,900 A・1,300
外国と日本の間をトンボ返りするツアーコンダクター生活二十年の著者は、生来の食いしん坊。 うまいものに出会うたびにレストランのコックさんやボーイさんあるいは食料品店のおじさんを捕まえて質問攻めにして情報収集を繰り返し、気が付いたら書斎は料理・食材に関する写真や資料で足の踏み場もない有様。 湾岸戦争勃発で添乗予定していたツアーが軒並みキャンセルとなった為生じた空き時間を活用して書いたのが、本書である。 実用情報満載で海外旅行のグルメ・ガイドとして最適。 内容的には、「所変れば、食変る」9章、「瞼に残る、あの珍味」7章、「原さんの料理・買い物教室」8章、「原さんのおすすめ<この店>」7章、「笑える話、ちょっといい話」5章に分かれる。
C−426 おたずね申す日本一 大本幸子 TBSブリタニカ 98初 1,900 A・1,600
本書は、月刊誌「料理王国」の同名連載をまとめたものです。 このルポでいちばん書きたかったことは、つくり手の方々の気持ちです。 山の人、海の人、陸の人がどんな気持ちで山に立ち、海に舟を出し、畑の手入れをし、どれほどきっぱりとした気持ちで仕事をしているかということを、町の人に伝えたかったのです。 取材にあたっては、折角なら「日本一」といわれている人に会いに行こうということになりました。 「日本一」といわれるからにはどれほどの苦労があるだろうか、辛抱の連続なのだろうと想像しておりました。 ところが、実際にお目にかかり、頂いたお話は、そういう心配のレベルとは別世界の、おだやかな空気が流れた深いもので、くどくどした苦労話はなく、、陽気なお顔ばかりでした。 海では、「海から魚をもらっているのだ。ありがたい」、山では「お天道様に嫌われちゃあだめだ」という言葉を幾度となくうかがいました。 自分の意で動かない自然を相手に仕事をする方々の一言一言は実に深く、圧倒されました。({おわりに」より)  内容的には、牡蠣(宮城)、黒豚(鹿児島)、わかめ(徳島)、牛(兵庫)、甘エビ(富山)、メロン(静岡)、蕎麦(福島)、椎茸(大分)、うなぎ(三重)、ずわい蟹(石川)、鰹節(鹿児島)、マスカット(岡山)、山菜(山形)、アナゴ(東京)、このわた(石川)、わさび(静岡)、蜂蜜(岩手)、卵(群馬)、黒豆(兵庫)、鮭の棚漬け(北海道)、海苔(千葉)、鶏(福島)、長芋(長野)、うに(北海道)の日本一を訪ねる。
C−427 松竹大船撮影所前松尾食堂 山本若菜 中公文庫 00初 1,000 A・590
「東京物語」「二十四の瞳」−数々の日本映画の名作を生み出した松竹大船撮影所前に、映画人や俳優たちが集う名物食堂があった。 戦中戦後、映画全盛期、そして映画産業が黄昏をむかえるまで、現場の息吹を感じながら、撮影現場に暖かな食事を運んだ女主人「若菜さん」が愛をこめて描く人間模様。 当時の映画人たちの「食」事情が興味深い。 
C−428 小津安二郎の食卓 貴田庄 ちくま文庫 03初 1,200 A・700
小津映画では、サイレント期の作品から、飲食のシーンが印象的である。 小津は、食べ物のシーンを通じて、日常のさまざまな出来事を描き、"日本の家庭"を丹念に表現しようとしたのではないか。 どんなものに興味を示し、どのように食事シーンを撮ったのか。 現存する作品を食の視点から見直す。(本文庫カバーコピーより)
C−429 中国の賢いキッチン 原口純子 講談社文庫 04初 800 A・648
伸びゆく中国でしなやかに生きる女性たちを支えるのは、四千年の食生活術。 モダン中国の元気の秘密は、ふだんの食卓や食習慣にありました。 北京在住11年の著者が見つけた、中国伝統の食の知恵の数々。 早速、毎日の暮しに取り入れて、体の中から元気でキレイナオリエンタル美人に! 今日から試せる簡単レシピつき。(本文庫カバーコピーより)
C−430 美味交友録 深田祐介 新潮文庫 01初 700 A・400
パリのレストランでは冷や汗たらたらの事件に逢い、台湾ではフカヒレの土鍋煮のうまさにノックアウトされ、ときには、初めて舐めたアイスキャンデーのあまさにおもいを巡らせる・・・・・・・・。 料理店で出会った素敵な人々や、幼少時に食べた忘れられない味の想い出などを軽妙に綴った「人と食」のエピソード集。 美味しいお店の情報収集に余念がない方にも、おすすめです。 「美食は人にあり」を改題。
C−431 粗食のすすめ(文庫版) 幕内秀夫 新潮OH!文庫 00初 700 A・562
「ご飯」があなたの健康をつくる!  アトピー、アレルギー、成人病の蔓延。 西洋型の食生活は果たして日本人を健康にしただろうか。 日本の風土に根ざす穀物中心の食事を訴えた話題のベストセラー。(本文庫カバーコピーより) 今こそ、「粗食」に帰るべきなのである。 「粗食」とは「貧しい食生活」という意味ではない。 日本という自然の豊かな風土の中から生まれてきた素晴らしい食生活−「素食」を見直すことなのである。(「前章」より)
C−432 恐るべきさぬきうどん 麺通団 新潮OH!文庫 00初 800 A・600
年間1000玉制覇。 "麺豪"ぞろいの麺通団が誰も書かなかった超穴場巡礼の成果を公表した。(麺地創造の巻)  讃岐うどんの現状を大まかに紹介すれば、平成12年現在、香川県は人口だいたい100万人。 そこにうどん屋の数が約700軒ある。 そのうちだいたい6割くらいが、形態として一般的なうどん屋さん。 残りの4割は、おそらく全国的にあまり見られない「セルフサービス型」のうどん屋さんである。 この、セルフサービス型のうどん屋さんが、さらに「食堂風のセルフ」と「うどん玉の卸しが本業の製麺所がついでに食べさせてくれるセルフ」に分かれていて、その製麺所型のうどん屋さんの中にガク然とするシチュエ
ーションが次々に発見されたのが、この本を書くことになった原因なのである。(「文庫版あとがき」より)   香川県人も知らない徹底ディープなうどん屋を求め、道なき道を行く"麺通団"。 「秘境うどん屋」「大衆セルフの進化」など、伝説的B級グルメ本、待望の文庫化。(本文庫カバーコピーより)   
C−433 パリ 旅の雑学ノート 玉村豊男 新潮文庫 83初第2刷 1,800 A・320
パリのカフェーメニューの見方、電話のかけ方、勘定の払い方etc・・・・・パリの舗道ー珍しい通りの名前、石畳の歩き方、乞食・辻芸人etc・・・・・・パリのメトローチケットの買い方、馬車の話、タクシーの乗り方etc・・・・・・これからパリに行こうとしている人、パリに行くつもりなんか全然ない人、パリの好きな人、嫌いな人・・・・・・誰が読んでも面白い、パリの秘密情報がいっぱいです。 写真と図版多数収録。(本文庫カバーコピーより)  才人玉村豊男は、この一冊で世に出た。 
C−434 池波正太郎の食卓 佐藤隆介 新潮文庫 04初 800 A・514
こよなく食べることを大事にした人、「食通」や「グルメ」でなく、本物の「食道楽」だった人ー池波正太郎が愛したその味を、想い出や作品世界に触れながら、書生を十年勤めた男(著者のこと)とゆかりの料理人二人(近藤文夫<和食&rt;・茂出木雅章<洋食&rt;)が完全再現。 四季折々の味を和洋二編、十二ヶ月に分けて徹底紹介する。 豊富なカラー写真に加えて、親切指導のレシピ付き。 読んで良し、作って良し、食べて良し、大満足の一冊。(本文庫カバーコピーより)
C−435 ことばの食卓 武田百合子 ちくま文庫 94第3刷 1,000 A・640
「ひょっとしたらあの時、枇杷を食べていたのだけれど、あの人の指と手も食べてしまったのかな」(「枇杷」)。「・・・・とっておいたあんずを食べるときの気持ち。 たるたるに、とろとろに、ふくらんで」(「雛祭りの頃」)。「・・・・おべんと御飯か、猫御飯であれば、私は嬉しい。そこに鱈子。 またはコロッケがついていたりすれば、ああ嬉しい、と私は思う」(「お弁当」)  食べものに関する昔の記憶や想い出を感性豊かな文章で綴るエッセイ集。(本文庫カバーコピー解説:種村季弘)  
C−436 食物漫遊記 種村季弘 筑摩書房 81初 1,900 A・1,300
序章:嘘ばっかり 1:絶対の探求ー岡山の焼き鳥 2:一品大盛りの味ー尾道のママカリ 3:狐の嫁入りーあたご下の豆腐 4:薬喰は禁物ー横浜の牛肉 5:画餅を食う話-駒込の洋食 6:気違いお茶会-麻布の紅茶 7:飢えを見せる人ー雑司が谷の料理店 8:食うか食われるか−フライブルグのアラブ・パン 9:天どん物語りー蒲田の天どん 10:笑食会ふたたびー鎌倉のきのこ 11:幻の料理ー向島のどぜう 12:東は東、西は西ー銚子の亀甲万 13:市場のユートピアー築地のうどん 終章:家の中のロビンソン・クルーソー
C−437 ロッパ食談 古川ロッパ 東京創元社 1956 7,200 A・200
この本は、店主の青春時代の思い出の一冊です。 この本を読みながら美食への夢を膨らましつつ、下宿の質素な賄いメシをのどに押し込んだものです。 そういう意味では、僕にとって恩義のある一冊です。 戦前戦後の美食とは、この程度のものかと今の若い方には感じられるでしょうが、この程度だったのです。 著者は、戦前・戦中・戦後にかけて、エノケン(榎本健一)と共に日本を代表する喜劇役者でしたが、大変なわがまま者であると共にグルマンでかつグルメでした。 又、すこぶる筆まめで大部の日記を残しています。 本書は、彼の美食家でかつ筆が立つという特色を示した一冊です。 今や他ではなかなか入手困難ですよ。  内容的には、「洋食衰えず」、「下司味礼讃」、「想い出」、「珍食記」、「食書ノート」、「新版洋食記」、「駄パンその他」、「うどんのお化け」、「お作法の巻」、「ああ東京は食い倒れ」、「牛鍋からすき焼へ」、「甘話休題」に分かれる。  
C−438 快楽その日その日 安岡章太郎 新潮社 76初 2,300 A・800
一度、フランスの田舎道をガタボロの自動車に乗って、ゆっくり走ってみたいものだと思っていた。 途中、葡萄酒の造り酒屋にでも寄って、「どうかね、ことしの酒の出来具合は・・・・・・・」などといいながら、一杯引っかけては、またガタゴトと車を走らせるというふうに。 その目的は、この旅行で半分方、果たされたというべきであろう。 しかし何しろこちらは「お上りさん」だから、地方へ行っても何かウマいものを食おうとすると、つい背伸びして高級レストランへ入ってしまうのである。 フランスでは、有名な高級レストランでなくともウマい店があるということに気がついたのは、この旅行も終りかける頃であった。(「あとがき」より)   芳醇なワインと美食三昧に耽りながら、南フランスの、ボルドー、リヨン、マルセーユ等を巡ってパリへ帰還する。 旅の空を仰ぎながら、かって味わった終戦直後の飢餓感と豊穣な現代の陰に宿る危機感とを二重写しにみて、文明の行方に思いを寄せる随想。(本書帯コピーより)
C−439 食いたい放題(東の味 西の味) 加太こうじ 立風書房 74初 2,000 A・680 著者署名
飲食物に関する本は実に多い。 通人、粋人、趣味人が、各々薀蓄を傾けて書いた飲食物関係の本は数え切れないほどで、そのどれもが体験にもとづいた面白さをもっている。 そういう飲食物関係の本の中へ、市井の普通人である私が一冊を投じたということは、まことに僭越ともいえるが、市井庶民の立場からの飲食物関係の本は少ないから、それなりの役を果たすのではないかという自負もある。(「あとがき」より)  内容的には、「落語飲食考」「味の東と西」、「戦後飲食史」に分かれる。
C−440 西川治のパスタ・ノート 西川治 雄鶏社 91初 1,900 A・1,300
うんちくとこだわり派の人たちへ贈る!「日曜日の遊び方」シリーズの一冊。  話題のパスタ料理の美味しさと厳選した25のレシピを著者のユニークな食味体験談の中に結晶させた一冊。(本書シリーズ・コピーより)  一日一回はパスタを食べたい。 昨日もパスタを食べましたか?今日は、パスタを食べましたか? 明日は? 全く毎日食べても飽きないだろう。 ちょっとした工夫があれば・・・・・・。この本を開けばその秘密があるはずだ。(本書巻頭コピーより)
C−441 天ぷら物語 露木米太郎 井上書房 61初 4,800 A・380
「天ぷら物語」は、東京の天ぷら界に、身をもって生きてきた「天国」おやじの転変の生活を自伝風に綾織りにし、随処に江戸、東京の天ぷら業界の変遷の歴史から、御夫人待望の揚げ方のコツ、タネの見分け方、仕入れ方、召し上がり方などにわたって、経験と実践に即しての披露公開なので、淡々たるうちに光った迫力がある。 しかも身を以って生きてきた、銀座より築地よりの食物店の変遷のさまが、生き生きと語られていて、一つの風物詩、風俗史としても貴重な文献の一つに数えられよう。(知切光歳「序文」より)  内容的には、「東京天ぷら屋繁盛記」、「天ぷらよもやま放談」、「てんぷらの極意」に分かれる。
C−442 美味しんぼの食卓 雁谷哲 角川書店 87再版 900 A・980
美味探求劇画「美味しんぼ」の作者が、自らの食卓を彩る美味良品について薀蓄を傾ける。 美味へのこだわりのちょっとした工夫がこんなにも食生活を味わい深く豊かにしてくれるのかと改めて驚かされる。 著者は、ついに本物の美味探求を公開! 読む快楽、、そして「食べる意識」の「変革」を迫る。 これぞ究極の食のエッセイ。 1000万人が待ち焦がれていた一冊。 
C−443 美味しんぼ探偵局 雁谷哲 角川書店 88初 900 A・980
有名ラーメン屋主人が3人、忽然として姿を消した。 チャルメラの音色に連れ去られたような謎を残して。 担当するのは、入庁したばかりで「事件」に胸ふくらませるお嬢さん刑事よう子。 助っ人に、とにかく美味しいものに目がない私立探偵の大東。 2人は、美味しいものを食べに道草したり、けんかをしたりしながらも、事件の核心に迫り、ヤクザグループ「龍」VS「虎」の抗争にまきこまれる・・・・・。  スリルと冒険と、笑いと美味しさと、快楽のすべてが味わえる「美味しんぼ小説」初登場!
C−445 禅寺の食卓 藤井宗哲 すずき出版 96第3刷 2,500 A・1,648
宗哲和尚の精進料理。 仏教を食べる。 仏教を味わう。 精進料理熟「禅味会」を主宰する宗哲和尚が、天地いっぱいをいただく禅寺の"食"を粋な語り口で綴る。(本書カバーコピーより)   「わが山庵で精進料理教室を始めることにした。 以来、かれこれ八年近くになる。 そこで、ぼくが必ず申し上げることは、『一つの素材を、とことん生かしきってください。 それが精進料理の心です。』ということだ。 これを言わないと仏教の心が伝わらない。 このことは、小僧時代、その後僧堂での雲水時代、師匠や先輩から身をもって手本を示されて、痛感したことである。 素材のすべてを生かしきる。これが精進料理の真髄である。」(本文より) 宗匠和尚の実技篇17品もつく。 
C−446 食味の真髄 多田鉄之助 萬里閣 51初 3,000 A・280
戦前「大東京たべある記」を書くために料理屋千八百四件を踏破した実績を有し、著名な食味評論家である著者が、書いた彼の五番目の食味に関する単行本である。 内容的なは、「食味五部曲」ですき焼・すし・天ぷら・蕎麦・うなぎの歴史と食味を語り、「思い出話」では、食にまつわる著者のさまざまな思い出を語る。 「食味随筆」では1.希臘神話に現れた食味管見 2.豊後風土記に現れた子d歳の食味 3.猪の食味と文芸を語る。 「食味奇譚」では、大飲大食物語・イカモノ食の話・東西こんにゃく問答を語る。  「ロッパの悲食記」の『食書ノート』でも、本書を詳しく紹介している。
C−447 食味の真髄を探る 波多野承五郎 萬里閣書房 30第6版 4,800 A・1.8 函入り
どんな名料理人でも、良い材料を与えてやらねば、旨い料理は出来ぬ。 近来、新聞にも雑誌にも、料理法は沢山書いてある。 しかし、食味材料の根本原理に至っては、誰も研究するところを公にして居らぬ。 元来、我国の食味、殊に江戸以来東京に発達した食味は、材料を専一とする生地料理であるから、材料の研究が、多種多様で、且つ徹底して居なければならぬ筈だ。 維新後六十余年、各般の事物が、悉く研究調査によって進歩せられてあるに拘わらず、食味材料の問題を等閑に付して居るのは、甚だ残念なので、私は、奮ってこの書を著す事にした。 名づけて『食味の真髄を探る』といっているものの実は食味材料の原論であるのだ。 我国には、昔から食味材料を記述した書物はない。 それだから私は、材料の研究について、一々、当業者に訊き糾さねばならなかった。 しかし、当業者の中には、私の質問を誤解して、見当違いの答えをした人もあった。 斯う言う人は、私を収税吏の回し者だと思ったかも知れぬ。 又、商業の秘密を探りに来ると思った人もあるらしかった。 又、父祖以来、僅かに覚えこんだ難しい営業上の経緯を、立談の間に聞きだそうとするやうな猪口才は、撃退するに限ると思って、ケンモホロロの挨拶をした人もあった。 併し、世間は、そんな没分漢ばかり居るのではないので、私は各方面の玄人に就いて、教を受け、ここに本書を著すことが出来た。 私が、此の書を著すに当たって、大に買って貰いたいのは、食味に関する創見の少なくない事だ。(『序』より)   全編このような江戸っ子気質丸出しの歯切れの良い口調で、牛肉・すき焼・鰻・天婦羅・蕎麦・鮨・鮪・河豚・鮎・筍・鶏・鱧・海苔・野菜・菓子・酒・米・等々あらゆる食材を幅広く論じている。 第164章で『関西料理は嫌いだ』とコテンパンにやっつけているあたりは、著者の面目躍如たるものがあるが、今日ここまで書けば問題になろう。
C−448 魯山人味ごよみ 平野雅章 廣済堂 95初 2,300 A・1,800
第一章 「四季の食彩」:御飯こそ最高の料理・雑煮の仕方・鮟鱇鍋・美味しい雑炊・海苔の茶漬け・鯛のあら・くちこ・菜花の蕾・みくじら好き・鮎の香味・鱧と鮎・冷奴・山椒魚試食会・干物の美味さ・鱸と岩魚の洗い・蕎麦・雪虎、錦木・納豆好き・楽しみ鍋  第二章「美食の哲学」:魯山人の朝食談義・味三題・星岡そうざい日記・星岡秋の素材と調理・気配りも味の内・愛弟子のメモ・春宵座談・花見の宴・味のぐるり・用の美ー魯山人のうつわ論・同時代の証言ー星岡と魯山人  第三章「美味探訪」:食べ方お国ぶり・エスカルゴとキャビアーパリ食べ歩き・料理西ひがし・料理人気質ー上方料理の由来・八百善と星岡茶寮・銀茶寮の料理・北陸路散策・魯山人が贔屓にした旅館  第四章「魯山人語録」:酔余随談・鎖夏閑談・”魯山人語"落穂拾いに分かれる。  巻末特別掲載として、ドキュメント風「魯山人の一日」が付く。 
C−449 ベルギー至福の食卓 西村万里子 海鳥社 99初 2,800 A・1,800
1995年から2年間、ベルギー王国ルーベン市で暮らした著者が、暖かいベルギー人のサポートを受けつつ、カフェやティルーム、家庭の料理を学んだ経緯を興味深く描く。 アスパラガス・フレミッシュウェイ、ウィットローフのカナッペ、シゲリンダのオードブル、パンネクーケン・ミカド、リエージュ・ワッフル等々ベルギーの香り高い郷土料理41品を紹介。
C−450 大芸術家・大ヒーローの食卓はなぜ劇的か!? 夏坂健 農文協 89初 3,800 A・1,140
古今東西、天才・奇才の食卓。 大芸術家・大ヒーローの霊感とエネルギーの秘密とは!?  私の一番の興味は、歴史的人物たちがどんなものを好んで食べたのか、「食べる」という"行為"に視点を当てることで、思いがけない素顔が発見されるのではないかという一点にある。(「おわりに」より)  なぜ、ポパイはホウレンソウなのか・シェイクスピアは鹿肉泥棒だった!?・色豪カサノヴァはなにを食べていたか・ショパンは白身魚白ワインが大好き・モーツァルトと六つの目玉焼き・ドガ作「ニッポン丼」の中身・強精料理が好物のピカソは意外な迷信家・大啖いの太陽王ルイ14世の秘密・ルイ16世の「最後の晩餐」・大統領も作家も飲んだ、そして・・・・・・・など、西洋の食の秘話、全48話!! 
C−451 食味風々録 阿川弘之 新潮社 2001 900 A・1,700
懐かしい人々の思い出とともに鮮やかによみがえる味。 おいしいもの大好き阿川弘之の食べ物エッセイ決定版。(本書帯コピーより)   内容的には、「米の味・カレーの味」・「ひじきの二度飯」・「牛の尾のシチュー」・「ビール雑話」・「チーズの思い出」・「鰻」・「船の食事」・「まむし紀行」・「サンドイッチ」・「ハワイの美味」・「讃酒歌」・「かいぐん」・「弁当恋しや」・「土筆づくし」・「ブルネイ料理」・「鯛の潮汁」・「鮎」・「卵料理さまざま」・「茸」・「福沢諭吉と鰹節」・「ビフテキとカツレツ」・「物くるる友」・「鮨とキャビアの物語」・「味の素」・「蟹狂乱」・「食堂車の思い出」・「甘味談義」・「置き土産」に分かれる。 店主個人的には、「食堂車の思い出」が大変面白かった。
C−452 ロシア おいしい味めぐり 小町文雄 勉誠出版 04初 2,900 A・1,600
豊潤、濃厚,絢爛・・・・・・ロシア料理へのおいしいお誘い。 ピロシキ、ボルシチだけがロシア料理じゃない!! 広大な大地と河が育んだ知られざる食文化に魅せられた大学教授の見聞録。(本書の帯コピーより) ソ連崩壊後、しばらくの間かなり混乱したが、命と暮しに直結した食生活・食文化は急速に息を吹き返した。 地方都市の市場や商店でも、肉や野菜などの生鮮食料品が溢れるようになって来た。 外食施設も激増した。 色とりどりの料理の本が、街に氾濫するようになった。崩壊前には、ソ連には料理の本は1種類しかなかった。( ベストセラー「ノーメンクラツーラ」でも紹介されていた例の「美味しくて体のためになる食べ物」である。著者はこの本を実見してその出来の悪さに驚いている。)  今やっと私たちは、ゴーゴリやトルストイやチェーホフがその作品で描いた豊潤なロシアの食生活を、実感で理解できるようになろうとしている。(「はじめにー生き返ったロシア料理」より)  ボルシチ・ザクースカ・ピロシキ・ペリメニ・キェフ風カツレツ・ビフストロガノフ・チョウザメ・キャビア・ウオトカ・シャシリク等々思い切りロシア料理を楽しみましょう!
C−453 食い食い虫 池部良 新潮社 98初 2,800 A・1,500
食べ物の恨みは怖いというけれど、はるかに愉しい思い出の数々。 ちょいとスパイスの効いた盛りだくさんのエッセイ集。 胃もたれはありません!  江戸前の新海苔、日の丸弁当、カンボジアの焼き鳥、そば大会、五十年目のめし・・・・・・幼少時の父との交流から青年期、軍隊での苛酷な体験を経て映画界への再復帰、そして今日に至るまで。 食にまつわるエピソードの数々を軽妙洒脱な筆致で語る。 (本書の帯コピー)
C−454 太陽が一番のごちそうだった 渡辺万理 新宿書房 90初 1,800 A・1,900
「スペイン食べ歩き・飲み歩き」が本書の副題である。 初めて訪れたスペインで、「私のライフワークはスペイン料理だった」と宣言してから十五年、一年の半分をスペインで暮らすようになり、ついにはスペインに家を構え、スペイン人の亭主を持つというところまできてしまったのである。 スペイン料理を、一つのものとして要約することは難しい。 各地方が、あまりに異なった風土と歴史を持つこの国では、それぞれの地方が違う国として捉えられるほどに異なり、当然のことながら料理 も違うからだ。 そこで、地方料理を学び、それを通して全体としてのスペイン料理を知っていくために、十年余りかかってスペインのほぼ全土を旅してきた。 そこへ、スペインとフラメンコの情報誌『パセオ』から依頼を受けて、各地の料理を訪ねる旅のエッセイを書き始め、ほぼ一巡りしたところでまとめたのが、この本である。(「あとがき」より)  第一章「新カスティーリャ地方」から第十四章「アンダルシア地方」までスペイン全土を十四地区に分けて巡り、それぞれの地方の特色ある料理を興味深く記している。
C−455 <剣客商売>庖丁ごよみ 池波正太郎 新潮社 91初 1,400 A・1,700
全体を一年十二ヶ月に分け、それぞれに「剣客商売」シリーズに出てくる料理を数品ずつ取り上げ、華麗なカラー写真と小説の関連C−場面をを載せて雰囲気を盛り上げる。 各月の冒頭に季節に応じた池波正太郎の短文が付く。
C−456 香港広州菜遊記(粤の国の胃袋気質) 日野みどり 凱風社 03初 1,900 A・1,900
粤の国・広東は、古から独自の言語・文化圏を形成して来た。 「食在広州」の人たちは、日々何を食べ、どのように暮らしているのか。 内容的には、にぎやか飲茶の楽しみ方・鮮度いのちの広東人・ロースト広東、焼味の世界・健啖広東、野味の世界・勇気と経験で食べるモノ・街角カフェの茶餐庁、洋食三昧西餐庁・老火湯はきずなのスープ・あったかごはんはヒトの尊厳・「どこでもランチ」と「いつでもランチ」・年年有「魚」はデルタの恵み・熱気と陰虚の虚々実々・恭喜発財は赤と金・広州、香港行ったり来たりに分かれる。
C−457 戦国武将の食生活 永山久夫 河出文庫 90 1,500 A・500
玄米飯に味噌汁、目指し、いもの煮物・・・・・。 此の戦国武将の食事を、グルメボケした現代人が見たら、これ以上ないような"粗食"と思うかもしれない。 ところが、生命力の強化、脳機能の向上からいったら、戦国武将の食事のほうが、はるかに優れている。 "粗食"ではなくて、「素食」だからだ。 これが、実は「勝ち残るための食事法」なのだ。 「素食」が、素材が本来持っている、「もと味」、「もと栄養」、「もと薬効」を、そっくり残さず食べてしまう。 つまり「一物全体」である。 戦国武将は、この「素食」による「勝ち残るための食事法」が、実にうまかった。 この「素食法」は、実はたいへんによい。 長寿食でもあるのは、本書の「意外に長生きしている戦国武将」を見てもらえば、ご理解いただけるとおもう。(「あとがき」より) 
C−458 開高健先生とオーパ!旅の特別料理 谷口博之 集英社 1992 1,800 A・1,300
大阪の辻調理師専門学校教授であった著者が、学校命令で、開高健の「オーパ」釣り紀行隊に料理専門家として参加することになった。 料理を通じて隊に貢献しつつ、世界中を回った。 その経緯を記したのが、本書である。 内容的には、「ベーリング海の孤島で巨大オヒョウを姿造りすること」、「ネバタの砂漠でブラック・バスの洗いに舌鼓を打つこと」、「カナダの川原でチョウザメのキャビア丼に夢を馳せること」、「アラスカの入江で海の果実をまるごとブイヤベースにすること」、「ウガシクの湖畔でないないづくしの野生にひたること」、「コスタリカのジャングルでイグアナのスープを絶賛されること」、「モンゴルの草原で幻の魚を味噌汁の実にしちゃうこと」、「テムジンの大地でウォルトン卿のパイク料理を試みること」に分かれる。
C−459 やんごとなき姫君たちの食卓 桐生操 TOTO出版 96初 1,800 A・1,000
ヴィクトリア女王の愛したフルーツケーキや、カトリーヌ・ド・メディチの愛したアイスクリームなど・・・・・。 歴史上の王妃や貴婦人に愛された料理やお菓子は、時代を超えて今も生きつづけている。 王妃や貴婦人が愛した料理やお菓子というと、どんな高級な材料を使い、どんな高度のテクニックを駆使した料理かと思われるに違いない。 たしかにそのようなものも多いが、身近な材料を使ったごくシンプルなメニューも少なくないのだ。 あなたもぜひ、一度チャレンジしてみてはいかがだろうか。(「はじめに」より)   内容的には、「歴史は夜作られる」・「王侯姫君たちのメニューから」・「グルメ事始めの物語」・「食卓のにぎわい・銘酒ここにあり」・「優雅なひととき、ティータイムへの誘い」・「食通ごのみ、テーブルの逸品」・「きわめつけ泰西カフェ案内」に分かれる。
C−460 アーミッシュの食卓 菅原千代志 丸善ブックス 99初 2,300 A・2,400
アーミッシュとは、十六世紀のヨーロッパで起きたキリスト教の宗教改革のさなかに、スイスを中心に発生した「再洗礼派」に属する宗派である。 彼らが幼児洗礼を認めず成人して自分の意思で洗礼を受けたことから二度の洗礼を受けたという意味で周囲の人々が再洗礼派と呼んだ。1693年教会の目的の純粋性を唱えたスイスのエルダー(長老)ヤコブ・アマンがそれまでの宗派を離れ、その彼に従った人たちがアーミッシュ(アマン派)と呼ばれるようになった。 ヨーロッパで厳しい迫害を受け続けたが、十七世紀終わりに始まったウイリアム・ペンの誘いに応じてアメリカにわたり、ペンシルヴァニアに入植したのである。 現在、アーミッシュは全米二十八州とカナダのオンタリオに約十五万人が住んでいる。 本書は、著者がアーミッシュ・カントリーに深く密着して取材した貴重な記録である。 アーミッシュの日常生活が興味深く紹介され、中でも第4章「アーミッシュのキッチンから」は彼らのクックブックやクッキング・レシピが紹介され、マロン&メロンの利用者のニーズにフィットする。 アーミッシュの料理について、マルシア・アダムスは次のように述べている。「食べものはシンプル、自然のもので健康的、気取りのないアメリカの地方料理の神髄である。 田舎風に調理された多くの料理は、十六、十七世紀ころのドイツ・スイス、アルザスーロレーヌの彼らの祖先が調理した食べものである。それはインディアナの農場コミュニティで見られる最も古風なヨーロッパの田舎料理であり、少しも特異なものではない。」
C−461 ウィーン 旅の雑学ノート 山口俊明 ダイアモンド社 98初第3版 3,700 A・1,553 単行本
芸術だけがウィーンじゃない! 音楽・美術・建築はもちろん、ワインや料理、蚤の市や路地裏探検などハプスブルグの舞台裏の面白さを縦横に語るエッセイ・ガイド。 ウィーンに行く人必携、行かない人必読の書。 本書でウィーンの街を極めるなどと不遜なことをいうつもりはない。 しかし、ウィーンのオペレッタのように軽妙にこの街を渉猟し、ハプスブルグ家が育てた「官能の帝国」の残滓の退廃的な魅力に浸っていただく一助のはなるものと確信する。(カバーコピーより)
C−462 ベル神父のフランス食物誌 ヨハネ・ベル 近代文藝社 94 1,900 A・1,800
宣教師として日本に来た著者は、布教の手段の一つとして長くフランス料理教室を開いてきた。 しかし、料理を一緒に作って、生徒たちと一緒に食べているうちに、同じテーブルを囲んでいた生徒たちと私とでは、食べもの、食事、料理など、思い起こさせるイメージの世界は異なっているということがわかったのです。 お互いに、文化がそれほど違うのかと、具体的にわかったのです。 本書は、異質な文化の具体的な例として料理を話題にするつもりなのです。 その狙いは、フランス語で言う「propos de table<食卓談義>」です。 それは、美味しい料理をいただくとき、雰囲気を潤す会話ーまじめな話題と軽薄な冗談が混じっているー会話なのです。 本書で私は、食べものの世界、その世界を思い起こさせるさまざまなイメージをとりあげました。 それは食に関しての自分の文化を案内することなのです。 フランス人が、食卓につくとき、、無意識とでもいえるほど、自然に心に浮かぶものは、たとえフランス料理を習っていても、たとえ本場のフランスまで行ってレストランに入って行っても、日本人には、理解できないのです。 本書で、その世界に案内しましょう。 本書を読み終わって、フランスの食の文化をわかり始めた読者が、刺激を受けて、今度、自分自身の文化について、同じアプローチを用いて考えてくだされば幸いです。(「まえがき」より)
C−463 團家の食卓 團和子 文藝春秋 97初 2,500 A・1,429
上海生まれで香港育ちの著者は、結婚後中国で本場の名シェフに付いて中国料理の奥義をマスターした。 ∴半端じゃない! 当然のことながら、團 伊玖磨氏のところでは、食卓のメインは中国料理である。 本書は、そんな著者が我が家の食にまつわるあれこれを春夏秋冬に分けた十九章のグルメ・エッセイ。 團 和子ファンには見逃せない一書である。 中国料理独特の料理技術を九箇所に分けて、関連箇所にちりばめてあるのも見逃せない。 自宅に客を招待した際の和子毛筆手書きの菜単が九枚要所要所に載せてあるのも興味深い。
C−464 食魔夫婦 中尾彬 新潮社 87初 1,500 A・1,000
役者・テレビタレント・画家(82年フランス国際美術展グランプリ)・エッセイストとして多方面に活躍するとともに、池波志乃(古今亭志ん生の孫娘にして70年代の人気女優)の夫の役も勤める著者が、その関心の的である食に付いて記したエッセイ。小説新潮の昭和58年4月~62年8月号に連載されたものを単行本化したのが本書である。 内容的には、「焼き鳥は、シンガポールと大相撲」・「聞き書・餃子屋おけい一代記」・「みちのく夫婦旅」・「悲肉食記」・「楽屋食・考」・「素寒貧空廻り」等々52章の楽しいグルメ・エッセイをお楽しみください。  大胆なタッチの挿絵もいっぱいちりばめられて味わい深い。
C−465 美食家列伝 文春ノーサイド編 文春ネスコ 02初 1,700 A・1,800
グルメの元祖、ここにあり! 永井荷風、向田邦子、吉田健一ら、食に一家言を持ち続けた”食いしん坊”52人の軌跡。 所縁の料亭、レストラン51店の地図付き。 内容的には、第1章 「街角グルメの元祖たち」15編・第二章「厨房で見つけた我が食の道」15編・第三章「食のさすらい人」16編・◎食いしん坊対決=吉行淳之介vs遠藤周作
C−466 銀座八丁 舌の寄り道 重金敦之 TBSブリタニカ 98初 1,500 A・1,600
池波正太郎が、吉行淳之介が愛した街の味模様。 銀座の「美味しさ」を描いた食と酒のベストエッセイ。(カバーコピーより) (本書の構成)一丁:銀座の和食・二丁:銀座の洋食・三丁:銀座の甘み・四丁:銀座の酒と作家たち・五丁:東京と銀座・六丁:日本の中の銀座・七丁:銀座から世界を見る・八丁:私と銀座
C−467 アガサ・クリスティーの食卓 北野佐久子 婦人画報社 98 2,900 A・1,500
アガサ・クリスティーのミステリー作品の中から選んだ食べ物・飲み物等々について表出作品との絡みを著者のイギリス体験と合わせて興味深く記したもの。 内容的には、「母親から受け継ぐお菓子の味」10編・「英国人の身だしなみ」3編・「食卓の上の美味なイギリス」11編・「戸外で楽しむ味」3編・「両手の中のくつろぎの素」10編・「ハーブに夢中、庭に夢中」11編・「旅先で見つける小さな風景」7編に分かれる。 有名な「アクロイド殺し」では、「菜食主義者のカツレツ」が選ばれている。 「青列車の秘密」では「スティルトン・チーズ」について述べ、それがイギリス男性の好む上等なチーズとして位置づけられていることがわかる。 
C−468 食卓のバルザック R・クルティーヌ 柴田書店 79初 9,800 A・2,800
膨大なバルザックの作品の中から食事・料理・食べ物・飲み物等に関する文言を抽出し、それにエスプリの利いた解説を付した「クルティーヌのノート」と、誰でも真似のできる簡単な「ルセット」で一章を構成している。 Soupes et Potages 9章・Sauces 3章・Hors-d'ceuvre et Entre'es 11章・Oeufs 7章・Crustace’s et Possons 23章・Gibiers et Volailles 20章・Viandes 22章・Le'gumes 8章・Salades 3章・Fromages 1章・Desserts 20章・Boissons 8章に分かれる。 著者クルティーヌは美食と文学との接点に立つ仕事によって知られるジャーナリストで、<ル・モンド>紙の料理欄も担当したとのことである。 
C−469 メグレ警視は何を食べるか? ロベール・J・クルティーヌ 文化出版局 79 9,800 A・1,100
全くメグレシリーズにはなんとたくさんの食事シーンが出てくることだろう! メグレ家の食卓はもちろん、パリのレストランやビストロ、果ては場末のバーのテーブル・・・・・・と、グルメならよだれの出そうなメニューが、ここかしこに登場する。 その中からメグレのお好み料理を、夫人の料理ノートより、スープからデザートまで100種集めたのがこの本である。 ここに紹介する料理は、いわゆるフランス料理の高価で気取ったレストランの一皿ではなく、もっと庶民的な家庭料理で、いわばフランスのお袋の味である。 メグレの食卓を想像しつつ、臨機応変の才を発揮して本物の味つくりを楽しんでいただければと思う。(「まえがき」より) 内容的には、ブイヨン 1章・スープとポタージュ 3章・ソース 2章・アントレ 8章・卵料理 3章・えびと貝 8章・魚料理 12章・家禽料理 11章・野禽料理 3章・内臓料理 6章・肉料理 24章・野菜料理 5章・デザート 15章・ワイン1章に分かれる。  
C−470 イギリスを食べつくす 斉藤理子 主婦の友社 96 1,800 A・1,400
イギリス人の主食はパンではなくてジャガイモであること・ベーコン&エッグスのベーコンが塩辛いので目玉焼きや添え野菜に塩コショウなどを振らないで、ベーコンを切り刻んで卵や野菜と一緒に食べることでバランスのとれた味にしていること・パブで味わう<リキッド・ランチ>なるものの正体・イギリス紳士が溺愛するのがチョコレートで、めったに自動販売機などお目にかかれない地下鉄のホームでもチョコレートの自動販売機は必ず設置さえていること・不思議な野菜ルバーブのこと・パイに詰めて焼く=イギリス料理ができること・デザートの王様サマープディングのこと・イギリスにはイギリスパンがないこと等々この本には実にたくさんのことを教わった。なかでも学校給食に出る”スパゲッティ・オン・トースト”は傑作だと思う。 今度まねしてみよう。 いろいろ教えてくれたこの本に感謝の気持ちをこめてここに紹介します。
C−471 ケルトの国のごちそうめぐり 松井ゆみ子 河出書房新社 04初 2,200 A・1,800
新鮮な食材とあたたかなもてなしの心がなによりのごちそう! 緑の島アイルランドに暮らして知ったスローライフ、スローフードの魅力。 アイルランドは北海道より少し大きな島国で、食に関する特産物も北海道によく似ている。 こっくりと甘い牛乳や、ほくほくしたジャガイモ、濃厚なバター、羊の肉、新鮮な魚介類、ことに脂ののったサケと肉厚のタラがご自慢だ。 彼らの祖先ケルト民族は、人と交流することで文化を築いてきた。 アイルランド人の夫マークと結婚してダブリンの隣ニューブリッジに暮らす著者がケルトの美味の数々を紹介したのが本書である。 青空マーケットの生牡蠣・巨大ラムチョップス・ブラックプディングとホワイトプディング・パブ料理としてのアイリッシュシチュウ・ゲーム料理等々アイルランド臭芬芬たるグルメ・ガイドとも言うべき一冊。
C−472 マンハッタンは皿の上 小林恵 朝日新聞社 89初 1,800 A・1,330
著者が、マンハッタンにあるニューヨーク・レストラン・スクールに入学し、17人のクラスメートとともに悪戦苦闘しつつ、前向きに明るく授業をエンジョイして、めでたく卒業するまでの楽しい顛末記。 内容的には、第一章「フード!フード!フード!」・第二章「シェフ帽をかぶって」・第三章「キッチンは火事騒動」・第四章「肉とアメリカ人」・第五章「まな板の上にのって」・第六章「銃口を突きつけられて」・第七章「マンハッタンは皿の上」に分かれる。
C−473 豊穣のナイル、ルクソールの食卓 吉村作治 中公文庫 96初 1,600 A・880
料理は文化そのものである。 民族固有の食べものから語る異文化論。 早稲田大学古代エジプト調査隊を組織、30年にわたり調査研究を続けてきた著者が、現地で味わいつくした多彩な食材と料理を紹介。 豊富な食体験をもとに、ファラオの時代から息づく、エジプト文化の真髄と魅力を語りつくす。(カラー版) 本書の副題は、「エジプトグルメ紀行」とあるとおりこの一冊でエジプト全土の食を瞥見できる。 内容的には、「ナイルの水を飲めばナイルがわかる」:飲み物篇・「カイロの夜明けは野菜で始まる」:野菜料理篇・「ナイルの魚類図鑑を舌で知る」:魚料理篇・「食欲は神をも畏れない」:鳥料理篇・「美人は殺したてがお好き」:肉料理篇に分かれる。 
C−474 食べて儲けて考えて 邱永漢 PHP研究所 82初 900 A・1,200
本書は、以前書いたエッセイを集めて本にしないかと薦められて古い制作ノートを頼りに、掲載誌を集めてもらったところ、経済を取り扱ったものと文藝に属するものとに分類されたので、主として文芸的発想で書かれたエッセーを取りまとめて一冊にしたのが本書である。 内容的には、「人生の切り口」・「恥の意識」・「ふるさとのこと」・「お金の横顔」・「男の食い意地」に分かれる。
C−475 親方はちゃんこ番 鳴門俊英 ポプラ社 2003 1,900 A・1,400
「つくって、食べて、人を育てる」を信念とする著者鳴門親方(元横綱隆の里)は、うまいものが、心と身体を作る。 稽古5割に、ちゃんこ5割だと主張する。 本書には、著者の「食」へのこだわりのエピソードが横溢している。 鳴門部屋の食に関する一切をこの一冊に込めた。 巻末に、「簡単で豪快で美味しい!ちゃんこレシピ集」を載せた。
C−476 不味い! 小泉武夫 新潮社 03初 1,200 A・1,300
<不味さ>について真剣に考えた初めての本! ひと口食べて、ちきしょー、何だこれ!って思ったときのあの怒りあのわびしさあの悔しさ・・・・・・・。 ふらりと入った居酒屋で、街の定食屋で、出張先のホテルの食堂で、海外旅行中のレストランで、思わず「不味い!」って叫んだことはありませんか。 ビールのつまみ、丼もの、焼肉定職、ラーメンから、学校給食・病院食、そして世界あっちこっちで体験した強烈な食べものまで、<ジュラルミンの胃袋>の持ち主・コイズミ先生を,<ぎゃふん!>と言わせたツワモノども。 不味いものがなぜ不味くなったのか判る、薀蓄たっぷりの傑作な一冊!(本書カバーコピーより)
C−477 紅茶の国 紅茶の旅 磯淵猛 筑摩書房 99 1,500 A・1,700
紅茶大好き人間の著者が、ウバ・ダ−ジリンと並ぶ三大銘茶のひとつキーマン茶のふるさとを目指して旅する「キーマン茶の遥かな旅」は楽しい中国グルメツアーの様相。 「輝く島スリランカのティーロード」ではカレーも味わっている。 「紅茶の神様になった男」では紅茶王となったイギリス人の足跡を追い、ついには「スコットランドのハイティー」・「ティーブレイクはイングランドで」に至る楽しい紅茶行脚紀行。
C−478 美味しんぼ(1〜60) 雁屋哲 小学館 4,800 A・500
ご存知傑作大長編料理漫画。 山岡さんは今日もがんばっている。
C−479 グルメのフランス アントワーヌ・ヴァンチュラ フランス語教育振興協会 89 2,800 A・2,000
本書もグルメの本なのだが、知的な衰弱した洗練派グルメではなくて、うまいものを腹いっぱいたっぷり食べるグルマンの本、生きることの一環としての食べる楽しみを讃える本である。 語り手はパリの魚料理で有名なレストラン「ル・ディヴェレック」の給仕長で、これまでに「トロワグロ」・「アランシャペル」などの有名レストランで働いてきた。 聞き手はベルナール・ソベルマンという医者。もちろん極め付きの美食家である。 この二人が、この本の始めから終わりまで美食について丁々発止とわたりあうのである。 壮観である。 食の楽しみは、飲食物の質以外に食事をとる環境、サーヴィスによるところが大きいものである。 その環境、サーヴィスを盛り上げる、いわば裏方の役に徹した人の縦横の美食談義は、グルメにとって美食の手引きであり、楽しい芸談でもあり、反省のよすがともなるものである。 
C−480 あまカラ(No.79,MAR.1958) 水野多津子 甘辛社 58・3・1 1,900 A・300
本物の「あまカラ」! 小島政二郎の「食いしん坊」が連載されたのがこれ! 戦後の類似横長タウン誌の嚆矢ともなった小冊子だ。 もはや文化財として扱ってもいいと思う。 内容的には、「恨み重なる高野豆腐」:里見ク・「食いしん坊<74>」:小島政二郎・「味覚音痴」:亀井勝一郎・「母の味」:三宅艶子・宇和島の皮でんぷら」:古谷綱武・「下宿の朝」:「初代わかば主人」:安藤鶴夫・「茶席の菓子 三月」:作者ー今中富之助、絵ー山内金三郎・文ー大久保恒次・「エチケットさまざま」:扇谷正造・「飢えは最善のソースか」:石川欣一・おさなき日々に」:福原麟太郎・「舌鼓ところどころの裏の所」:吉田健一・「象牙の箸ー苦中作楽」:邱永漢・「うちの梅干・うちの鴨」:中里恒子・「老童抄」:北条秀司・「南方の味」:芝木好子・「苫小牧のスープ」:長田幹彦・「ロッパ食談<58>」:古川緑波・「フキのとう」:戸塚文子・「田楽豆腐」:吉田三七雄 以上。 さすがに顔ぶれが豪華でしょう。 
C−481 あまカラ(No.82,JUNE.1958) 水野多津子 甘辛社 58・6・5 1,900 A・300
「食いしん坊<77>」:小島政二郎・「八百屋」:小林勇・「食べもの俗談」:中島健蔵・「さくら鯛」:山本健吉・「味のロマンス」:藤浦洸・「困りながらの食べもの談義」:長沖一・「茶席の菓子 六月」:作者ー今中富之助、絵ー山内金三郎・文ー大久保恒次・「中華食味談」:石敢当・「ロッパ食談<61>」:古川緑波・「アイスクリンかちわり」:吉田三七雄・「食物誌抄」:澁澤秀雄・「スキヤキとサンドウィッチ」:津村秀夫・「うま味ということ」:坂口謹一郎・「ノイローゼを治した話」:秋山徳蔵・「象牙の箸ー脂澤粉黛」:邱永漢・「私の悲食記ー印旛沼記念」:子母澤寛・「隋園食単(一)」:青木正児 以上。
C−482 あまカラ(No.84,AUG.1958) 水野多津子 甘辛社 58・8・5 1,900 A・300
  「食いしん坊<79>」:小島政二郎・「野暮なサケ」:藤澤恒夫・「初夏のメニュー」:瀧澤敬一・「味のなりふり」:宮城音彌・「郷愁を呼ぶ味」:井上友一郎・「十八屋聞き書」:山本嘉次郎・「中華食味談」:石敢当・「ロッパ食談<62>」:古川緑波・「四つ橋の倍増し餅」:吉田三七雄・「本場はどこだ」:も富山荻舟・「五平餅」:河竹繁俊・「だるま羊羹」:源氏鶏太・「茶席の菓子 八月」:作者ー今中富之助、絵ー山内金三郎・文ー大久保恒次・「時の運」:戸板康二・「象牙の箸ー望梅止渇」:邱永漢・「髄園食単(三)」:青木正児 以上
C−483 あまカラ(No.101,JAN.1960) 水野多津子 甘辛社 60・1.5 1,900 A・300
「食いしん坊<96>」:小島政二郎・「朝飯」:小泉信三・「心づくし」:藤澤桓夫・「思い出の料理」:平林たい子・「食物の素材」:福島繁太郎・「味覚の世界<4>」:石川達三・「偲糖帖について」:松方三郎・「サラダの謎」:中谷宇三郎・「信州の草や木の葉」:壺井榮・「大阪ぎらい物語」:鍋井克之・「定食はゴメン」:池島信平・「小さい食道楽」:今東光・「象牙の箸ー買菜求益」:邱永漢・「女の飲みもの」:森田たま・「大酒大食果報」:狩野近雄・「精進料理」:瀧澤敬一・「酒」:吉田健一・「欧米あまカラ岡目八目・11−続々マニラの鮨」:扇谷正造・「「茶席の菓子 一月」:作者ー今中富之助、絵ー山内金三郎・文ー大久保恒次・「京の味日記」:国分綾子・「一粒いくらの落花生」:岡部冬彦・「ごまめの歯ぎしり」:吉田三七雄・「おんこちしん」:竹中郁・その他コラム多数。 
C−484 あまカラ(No.126,FEB.1962) 水野多津子 甘辛社 62・2・5 1,900 A・300
「食いしん坊<121>」:小島政二郎・「文明開化のうまさ」:長谷川伸・「兎は鳥であるという問題についての考察について」:木下順次・「味噌のバーベキュー」:狩野近雄・「パエルラ」:長谷川路可・「キノコ」:渡邊喜恵子・「あまカラ紀行」:山内金三郎・「江戸囃子天々会」:安藤鶴夫・「邯鄲(3)」:吉田健一・「食前食後ー高血圧者の食べ物」:邱永漢・「鮒味噌」:森銑三・「父と橋本佐五郎さん」:夏目伸六・「噛む音」:谷内六郎・「洋菓子シュトーレン」:竹中郁・「日向の珍奇なる漬物」:今東光・「柊と鰯の頭」:吉田三七雄・「京のお台所メモ」:国分綾子・その他コラム多数。
C−485 あまカラ(No.193,SEP.1967) 水野多津子 甘辛社 67・9・5 1,900 A・500
「食いしん坊<186>」:小島政二郎・「東光食物行脚(13)−日本の牛肉」:今東光・「大デュマの料理大辞典」:河盛好蔵・「下戸のビール談義」:木崎国嘉・「明治・大正時代の駄菓子」:宮尾しげを・「ウサギの竹焼その他」:戸塚文子・「砂糖から生まれた男(13)」:鈴木五郎・「ヨーロッパの街角から<フィッシュゲシューフト>」:杉葉子・「老人社会学(2) 精進のセツリ」:邱永漢・「豊隆先生追悼会の記」:津村秀夫・「悪酔い注意信号」:吉田三七雄・「京のお台所メモ」:国分綾子・「八幡さまの秋祭り」:高橋明場・「ギロギロバチーン」:東畑朝子・「二十世紀梨」:松本穣葉子・「鹿児島の味(1) 嵐の月なれど」:和田信子・その他コラム多数。
C−486 あまカラ(No.194,OCT.1967) 水野多津子 甘辛社 67・10・5 1,900 A・500
「食いしん坊<187>」:小島政二郎・「東光食物行脚(14)−美食について」:今東光・「手造りの酒」:坂口謹一郎・「わがオムレツ」:土岐雄三・「すし」:木崎国嘉・「二つのカキ」:戸塚文子・「砂糖から生まれた男」:鈴木五郎・「「ヨーロッパの街角から<フィッシュゲシューフト>」:杉葉子・「老人社会学ー食べるな・笑うなはご免」:邱永漢・「西欧から帰って」:山本直文・「食べられないもの」:曾宮一念・「梅干で〆るエースの錠」:吉田三七雄・「京のお台所メモ」:国分綾子・「鹿児島の味(2)−密かに得をし」:和田信子・その他コラム多数。
C−487 日本の名随筆11「酒」 田村隆一篇 作品社 89第13刷 1,100 A・1,200 ケース入り
「酒ほか三篇」:堀口大学、「酒」:吉田健一、「地球はグラスのひちを回る」:開高健、「ウオトカの旅」:後藤明生、「出来たてのテキーラを試飲する」:北杜夫、「ウイスキー」:山口瞳、「越の寒梅」:田村隆一等々三十四篇の酒随筆をお楽しみください。
C−488 日本の名随筆12「味」 田辺聖子編 作品社 89第10刷 1,100 A・1,200 ケース入り
「食通」:山口瞳、「天どん物語」:種村季弘、「鮭」開高健、「大阪人はうどん好き」:藤沢恒夫、「大阪の味は庶民の味」:佐藤愛子、「蟹と大根」:山田風太郎、「饗宴」:吉田健一等々三十編の味覚随筆をお楽しみください。
C−489 日本の名随筆24「茶」 中里恒子編 作品社 89第10刷 1,100 A・1,200 ケース入り
「新茶」:岡本かの子、「私の茶三昧」:野上弥生子、「朝茶」:千代芳子、「お茶」:大村しげ、「新茶の候」:江国滋、「急須と湯ざまし」:丸谷才一、「茶柱」:内田百聞等々三十七編の茶随筆をお楽しみください。
C−490 日本の名随筆26「肴」 池波庄太郎編 作品社 89第10刷 1,100 A・1,200 ケース入り
「酒と肴」他六篇:吉田健一、「わが身辺に低廉の佳肴あり」:檀一雄、「献立づくり」ほか九編:辻嘉一、「残肴の処理」:北大路魯山人、「枝豆」:ほか三篇:小林勇、「この収穫! バーへも通わずサカナ製造」:荻昌弘、「家のめぐり」:若山牧水等々三十七編の酒肴随筆をお楽しみください。
C−491 日本の名随筆66「酔」 田中小実昌編 作品社 89 1,900 A・1,200 ケース入り
「酒のみの話」:サトウハチロー、「酒と発散」:阿木翁助、「盃をめぐって・夜更けの酒と雲」:高橋義孝、「長夜の酒・酒有別腸」:立原正秋、「無心の酒」:池田弥三郎、「つまらぬ酒」:結城昌治、「酒徒五つの楽しみ・酒の悲しみ」:村上菊一郎等々酔に関する三十六随筆をお楽しみください。
C−492 食味 辻嘉一 PHP研究所 77第2刷 1,800 A・980
わが国は食味の楽園であります。 ビルマのように一年が雨季と乾季の二つに別れている国と違って、日本には四季の寒暖があり、しかもその折々にふさわしい食味が豊かであります。(著者は戦時中兵士としてビルマに居た) ところが今日、日本に生まれ生活していることの有難さや喜びも忘れてしまっている方が多いように感じられて、歯がゆくなるときがあります。 食味の基本をよく知り、心を込めてつくった料理こそが、最大最良の人間形成を促すのだと存じます。 日本の将来の食味についての心配心が、この本を書かせたのであります。(「あとがき」より) 著者は、懐石料理の名亭「辻留」主人にして味に関する著書多数。 内容的には、滋味・調味・六味・美味・風味・母の味・薬味・食味に分かれる。 
C−493 味覚三昧 辻嘉一 中央公論社 79初第8版 1,800 A・980
米・酒・貝・魚・土・瓜・鮎・水・豆・鍋・根・蝦・餅・藻・芽・花・歯・雨・鰻・塩・芋・菌・蟹・火・陽・鰮・箸・甘・竹・苦 以上三十篇二百七項の、辻嘉一食味談義。 懐石料理五十余年、料理一筋に生きてきた名代の庖宰辻留主人が、日本中に足を運び、古今の文章を渉猟して美味真味を探求。 一題一字の各章に数項が各々含まれて、合計二百余種の食味を談じた労作。 食に関する俳句、和歌も随時引用、食べものの呼び名の語源をはじめ、産地、旬、料理法、味、を教え、一読して食通になれること請け合い!(本書カバーコピーより)
C−494 味覚の探求 森枝卓士 河出書房新社 95初 1,600 A・1,700
日本のお米はタイ米より旨いのか?・ヨーロッパではなぜ蟹棒が受けるのか・レトルト食品の「美味しい」は誰が決めているのか?・古き良き日本のおふくろの味は実在したのか?・アメリカの味は普遍的か?・無農薬野菜は本当に旨いか?等々「美味しいとは何か」にこだわった異色ルポルタージュ。(本書のカバーコピーより)  *「おいしい」とは、いったいどういうことをいうのだろう。 このつかまえどころのない素朴な疑問に、?代の食いしん坊でありかつしつこく手を緩めない探求者である著者は、正面から体当たりしてみたり脇に回って蹴りを入れたりしながら迫っていくのだが、その過程で、なにやら奇怪な(?)日本の食の光景が垣間見えてきて、私たちは否応なく、自分自身の食生活について改めて考えさせられることになる。(玉村豊男) 
C−495 大江戸 酒道楽ー肴と花の歳時記ー ラズウェル細本 リイド社 05初 900 A・648
総天然色オールカラーコミック&エッセイ! 呑兵衛の言い訳と江戸グルメの雑学が満載! 百花繚乱 江戸の四季を彩る漫画歳時記! ここはお江戸のど真ん中 今朝もは早よから棒手振り姿で仕事です。 貧乏長屋の「その日暮らし」も酒さえあればパラダイス!! 粋でいなせが信条で ぬるい風呂など大嫌い。 美人のかみさん怖いけど 三度の飯より酒が好き。 言い訳ばかりに聞こえるけれど これが生き甲斐「江戸の風情を食べて呑む」!! *江戸の「酒食」を網羅した至極のコミック&エッセイ!!
C−496 食卓は笑う 開高健 新潮社 83 1,700 A・800 ハードカバー
九ヶ月かかってアラスカから南米大陸の最南端までおりていく旅行から帰ってしばらくしてからサントリー社長の佐治敬三氏と食事をする機会があった。 その席で南米で聞かされた小話を紹介すると、氏は体をのりだして、ウチの広告に酒のサカナとして連載してくれやといいだし、「毎日新聞」に毎月一回、一年間にわたって連載した。 それを修正したり、加筆したりしてできたのがこの本。 こうして私は釣りも小話もみんな原稿にかえてしまい、趣味が実事になってしまう堕落に身をゆだねたわけである。 今後もう二度とこういうことはいたしませぬ。(本書「水を一杯」より)  目次的には、1アペリチフ・2オードブル・3スープ・4魚料理・5肉料理・6サラダ・7チーズ・8アイスクリーム・9葉巻・10食後の散歩・11水を一杯となる。
C−497 料理に「究極」なし 辻静雄 文藝春秋 94初 2,800 A・1,500
世界随一の辻調理師専門学校の創設者にして?代の教養人・料理研究家の最後の料理エッセイ論集。 「辻静雄は、われわれの歴史が持つ、最高の料理教師だった」(丸谷才一氏) 「新聞記者からこの世界に入って三十年、一流と呼ばれる人々の仕事を世界中を回って見て、誰が作ったらどのような味になるか、時間とお金に糸目をつけなければどのようなものができるか、自分なりに勉強して、それを仕事に反映させてきたつもりです。 しかし、いつも「究極」にはいたりません。 「何かもっといいものがあるかもしれない」という怪訝な顔をした、常に訝しく思っているもう一人の自分が、そこにいます。 だから「究極」という言葉を濫りに使ってほしくないのです。(本文より)
C−498 コック人生とっておき 山越徳玄 平凡社 86初 1,900 A・1,600
著者は、昭和5年中央亭に入社、フランス料理の基礎を修得、以来研鑽を究め戦後は三井倶楽部の料理長として活躍し、鹿鳴館における宴会料理、ロシアの宮廷料理などの技術を継承した功績で56年卓越技能賞を受賞する。 元東京都司厨士協会会長。 その著者による戦前・戦中・戦後のおけるとっておき話。 
C−499 酒中趣 青木正児 筑摩書房 84初 2,700 A・1,400 筑摩叢書
中国の酒と肴をめぐる滋味溢れる甘カラ随筆。 中国の文化を語って第一人者の気品溢れる名文でつづられた興趣尽きない好エッセイ。 奇書「酒顛」訳文併収、並びに入矢義高「青木正児先生 人と学問」を付す。(本叢書の帯より)  内容的には、「抱樽酒話」:九話・「酒の肴」十五話・「酒顛」上巻・下巻・補に分かれる。
C−500 料理人の休日 辻静雄 新潮文庫 87初 900 A・360
1950年代後半、早大仏文科卒業後、新聞社の社会部記者として大阪に赴任した20代半ばの著者は、《料理》と運命的な出会いをした! 料理人になるべく、義父による英才教育が始まる。 それは一年間に一千匹の鯛だけをおろす包丁修業であった。 以後30年間毎年、世界の一流レストラン巡りを続けている。 本書は、「私の勉強法」「交友録」など、国際的料理人兼美食家辻静雄が綴る好エッセイ。(本文庫の帯より)